喫茶 輪

コーヒーカップの耳

六甲山が見えなくなる。

2010-02-15 19:08:18 | 新井組さん

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昨年夏からA井組さんによる、隣の小学校で工事が始まっている。

全面改築工事である。

ところが、新校舎は校庭の南に建つのだ。そして北に建っている校舎を取り壊して、そこ

が運動場になる。これは変だ。当然太陽の当たる南を運動場にすべきではないか。

しかし、そうするには、先ず南に仮校舎を建て、古い校舎を壊し、そこに新しい校舎を建てる

ことになる。これは仮校舎の建築費が余分にかかり、しかも工期が長いのだと。それは分か

る。しかし、建ってしまえば、数十年そのままである。わたしは反対したが、わたし一人が反

対してもどうにもならない。

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工事はここまで進んでいる。子どものころから親しんできた六甲の山容がいよいよ見えなくな

る。南にも東にも大きな建物が有り、その上、西もこのようなことになって、窒息してしまいそ

うだ。

今日届いた詩誌、『別嬢』を読む。

みなさん誠実な書きぶりで好感の持てる詩誌だ。

中で、今号は大川ひろ子さんの「さようなら枇杷の木」に心魅かれた。

庭の枇杷の木をめぐる時の流れを描いて過不足ない。

そして最後の「思ったより大きな切り口は/はじめての光を受け鮮やかだ」が素晴らしい。

きっと新しい良き展開が訪れることと思う。

高橋夏男さんの労作「おかんはどこへ行った(18)」は読みごたえがある。

坂本遼と、彼につながる農の詩人を論じておられるが、調査がよく行き届いている。

「(略)北の農民詩人たちから南へ目を転じても、詩人たちが互いに敏感に反応し合っていた

事情は同じである。猪狩の『移住民』に対して、鹿児島の詩誌「南方詩人」は、出版記念の特

集を組んで手厚く迎えた。それは、遥かな地の仲間への批評を伴った友情のエールであり、

理解と認識を深める論議の場ともなった。

 寄稿した顔ぶれを見れば、まさに壮観!尾崎喜八 小森盛」

あとは、下の写真につづく。

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高橋夏男氏の誠実で地道な研究のほどが分かる文章である。

いずれ一冊に結実されるのだろうが、それが楽しみである。

今号でちょっと気になるのは西川保市さんの詩が載ってないことであった。わたしは西川さん

の大のファンである。それで心配になって、思い切って電話してみた。ご本人が出られた。そ

れで先ず安心した。

聞けば昨年、腰を手術してリハビリ中なのだと。詩を書く余裕がなかったのだと。 しかし声は

お元気だったので安心した。

明日16日(火)の「輪」の日替わり定食は「うどん・おにぎり」

セット(780円)です。

よろしくお願いいたします。

コメント (2)
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