喫茶 輪

コーヒーカップの耳

井上一門の扇子

2018-10-05 11:40:28 | 将棋
井上慶太九段が新しい扇子をお贈りくださった。
お弟子さんを含め、いつも新しい扇子を作られると贈ってくださる。
律儀なお人です。



これはいいですねえ。
今や将棋界の一大勢力です。
慶太九段、一時期、明石の書家、六車明峰さんの教室に通われたことがあります。
いい字を書かれるようになりました。
しかし、この扇子を眺めていて、わたしは少し切なくなりました。
一番右に師匠の慶太さん。
その次に「王位」のタイトルを持つ(持っていた)菅井竜也七段。
次が稲葉陽八段。
そして船江航平六段。
勝負の世界は厳しいですね。
慶太さんのお弟子さんで最初にプロ棋士(四段)になったのは船江君でした。
次が稲葉君。そして菅井君だったと思う。
ところがこの扇子の序列は逆になってます。
タイトルホルダー(先日失脚したが)の菅井君が師匠の次の席。
そして昨年名人に挑戦した八段の稲葉君。
もっとも先輩の船江君がその後塵を拝している。
でもこの一門、みなさん仲がいいのです。
みんな師匠思いでもあります。
ひとえに慶太さんのお人柄の賜物でしょう。

訂正
わたしの記憶違いでした。
お弟子さんがプロ棋士となった順番ですが、次の通りでした。
稲葉陽(2008年4月四段)・菅井竜也(2010年4月四段)・船江恒平(2010年10月四段)。
稲葉君が一番でした。
但し、井上九段に入門したのは、船江(1998年)、稲葉(2000年)、菅井君(2004年)の順番でした。
やはりちょっと切ないですね。
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病後初めての

2018-10-05 07:31:29 | アート・文化
病後、市外へ出ることはなかった(大阪の孫の所へはちょこちょこ行っているが)が、
昨日ほぼ半年ぶりに神戸へ出かけた。
第58回「名筆研究会展」(兵庫県民アートギャラリー)へ。
小雨降るが、傘をさして駅まで歩き、電車で行って、駅からまた歩いて。
往復4800歩ほどでした。
これもリハビリになるかと思い。
天気が良くなかったので観覧者も少なく、ゆっくりと見ることが出来た。
しかも「名筆」の井元祥山会長が付き添ってくださって、ほぼすべての作品の解説をしてくださった。
贅沢なことでした。
「書」については門外漢ですが、お聞きすると、「なるほど」とよくわかりました。



井元会長の作品。

村上翔雲師の遺作。

六車明峰さんの意欲的な作品。
谷部良一さんの童心の詩を書に。

これは驚き!足立巻一先生の詩「石の星座」を書かれていました。
志水真智子さんの書です。「名筆」で足立先生の詩を見るのはわたしは初めてです。
うれしかったですねえ。

これはまど・みちおさんの「いま」を眞部俊子さんが。
余分ですが、まどさんからは昔、一度お葉書を頂いています。
娘の口頭詩についてのハガキでしたので、今は娘が所持していますが、宝物です。
杉山平一先生の紹介でした。杉山先生は「滅多にもらえませんから、大切に」とおしゃいました。


これは谷村新司の「昴」。実力ある廣田瑛子さんの書。力強いですねえ。

そして特別展示は西本直代さん。

「三木清『人生論ノート』より」
清潔感、透明感のある書でした。

皆さんの作品を見せて頂いて今回思うことは、翔雲さんがご健在のころより皆さん独創的になってきておられると感じました。
個性豊かになってきておられると。
なので、見て回って、飽きがきませんでした。
これはいいことかどうなのかはわたしには分かりせんが。

小雨降る中でしたが久しぶりに神戸に出て、胸の中が広がる思いがしました。
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