喫茶 輪

コーヒーカップの耳

三島由紀夫の比喩

2018-10-27 19:23:00 | 本・雑誌
三島由紀夫の小説は久しく読んでなかったが、今日の電車の往復で読んだ。



『レター教室』(ちくま文庫・1991年)です。
三島がこんな軽い小説を書いていたとは意外だった。

比喩が上手いなあと思いながら読んでいたが、これなんか本当に上手いなあ、と。
《しかし愛は愛、嫉妬は嫉妬です。どんなに否定しても、それは硝子鉢のなかの金魚みたいにはっきり見えている感情なのです。》
どこからこんな発想が出てくるのでしょうか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第43回「こうべ芸文美術展」

2018-10-27 17:16:09 | アート・文化
いいお天気だったし、神戸まで出かけてきました。
第43回「こうべ芸文美術展」へ。
もちろん徒歩と電車で。
駅までけっこうあるし、駅からまたけっこうあるので、いいリハビリになります。


美術館への道。右側は王子動物園です。


入口。



ロビーから。
奥が第一会場。
ここにお目当ての六車さんの書があります。

見た目きれいな作品が多い中で、この力強さは異彩を放っています。






奥の方にある六車さんの作品の存在感が伝わるでしょうか。

同じ「名筆研究会」の会長、井元祥山さんの作品。

自作句を書いておられます。「名筆」の人の書は存在感がありますね。

他に注目する絵も紹介しましょう。


納健さんの抽象画。いいですねえ。


「KOBECCO」に連載のページを持っておられるとみさわかよのさんの作品。
この作品も「KOBECCO」に掲載されたもののようです。

さてさて、毎年気にしてるお二人の絵。
小林欣子さんの「花野」です。
そして、小倉恒子さんの「花音」です。
このお二人をなぜ注目しているかですが、
もちろん、毎年お上手な作品を出展しておられるということがありますが、実はそのお名前が印象的なので。
小倉恒子・小林欣子。
しかも今回、作品の題が「花野」と「花音」。なんという偶然。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『病床日記』

2018-10-27 14:10:28 | 健康・病気
「病床ノート」を一冊の冊子にしました。



前の緊急入院の時の『病床日誌』と今回の検査入院の『病床日記』と合わせて上下二冊が揃いました。
前の『病床日誌』は47ページ。今回の『病床日記』は19ページです。それぞれ限定一部。門外不出です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

神戸新聞詩の欄

2018-10-27 10:01:22 | 足立巻一先生
先日、杉山平一先生の御遺族から提供を受けたものの中に、
「神戸新聞」の詩の欄の切り抜きがあった。


←クリック。

これを見てわたし、あれ?と思いました。
選者はすべて、足立巻一先生です。
昭和52年から53年にかけての33枚。
中に、赤鉛筆で丸印がつけてあったり。
あれ?と思ったのは、足立巻一先生の『人の世やちまた』の自筆年譜と矛盾がありますので。
たしか、足立先生は「神戸新聞」の選者を昭和54年からと年譜にあったはず。
調べてみました。
←クリック。

やはり、1979年(昭和54年)66歳の所に「二月、神戸新聞読者文芸詩欄の選者となり、多くの知友を得る。」とある。
この「多くの知友を得る」というのが足立先生らしくていいですねえ。
投稿者に対しても決して上から目線ではない。
それにしても、54年2月とは!わたしが初めて書いた作品を特選に推してくださった、正にその月。

杉山先生の全詩集に載っている年譜も調べてみましたが、それには
「昭和52年3月 神戸新聞詩選者を足立巻一氏と交替。」とあります。
ということで、この足立先生の年譜は間違っているということがわかりました。

古い切り抜きを触っていると、懐かしい投稿者の名前があって時の流れを思い知ります。
そんな中、54年2月4日付の切り抜きがあったのに驚きました。
これには上にも書いたように、わたしが初めて書いた詩が載っているのです。
足立先生が何者かもまだ知らぬころです。
わたしの作品が載っている切り抜きはこれ一枚だけです。どうしてなんでしょう?


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする