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『海辺の街で』

2022-01-25 09:15:53 | 
昨日ご来訪の大西俊和さんからいただいた詩集です。



『海辺の街で』(1997年・編集工房 円)。
大西さんとは初めてお会いしたのですが、驚きました。
時実新子さんのお弟子さんだったのです。
この詩集の奥付を見ますと、1995年に神戸新聞文芸川柳部門で年間賞を受けておられます。
また、最初に親しまれた文芸は俳句だったとのこと。
その後川柳に移られたと。
で、この詩集ですが、発行は1997年。
25年も前なんですね。
ということは大西さん、52歳ぐらいということ。

道理で作品がお若いと感じた。
いや、50歳としてもお若い作風なのです。
まだ読み始めたばかりなのですが、そんな感じです。
ここまでの中で印象的だった2篇を紹介しましょう。

←クリック。
先ず、「時間の年輪」です。
”心にも年輪が”なんて面白い発想ですね。
”針を置くと どんな音がするのだろう”と。
読む者にいろんなことを想わせてくれる詩だと思います。

次に「父母の残した手紙」。
←クリック。
現実の中での作品。

大西さんは、お会いしてお話しした印象でもそうでしたが、実に誠実なお人柄です。
それが作品によく表れているように思いました。
さぞ患者さんにとって、いいドクターだったのでしょう。

追記
  読み終えました。
  全篇、若々しく瑞々しい作風でした。
  読む者の心が洗われるような。
  そしてロマンチックでした。
  だけど人生を真摯に歩いておられる印象です。
  昨日も一時間もお話ししていて、初対面なのにちっとも疲れない理由も分かったような気がします。
  正直なんですね。気取らない。飾らない。でも心の中は美しい。
  
  
コメント
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