『読書の森で寝転んで』の中の田辺聖子さんのことを書かれたものが興味深い。
葉室さんは田辺さんの『ひねくれ一茶』が好きだとおっしゃってる。わたしもその本は好きです。
葉室さんはこんなことを書いておられる。
《 われと来て遊べや親のない雀
雀の子そこのけそこのけお馬が通る
痩せ蛙負けるな一茶これにあり
などの日常の言葉で子供にもわかりやすく、おおらかな慈愛のこもる一茶の句は誰にも愛されるが、一方で平俗であり、深遠な芸術性からは遠いと思われがちだ。しかし、だからこそ、
―—芸術って何やねん。
という、「感傷旅行」で芥川賞を受賞しつつ、男女の恋愛の機微に触れる数多くのエンターテインメント作品を著した田辺さんの声が聞こえてきそうな気がする。》
やっぱり、その文学はわたしの肌に合います、葉室さんも田辺さんも。
但し、田辺さんの恋愛ものは、わたしあまり読みません。評伝ものが大好きなんです。
『触媒のうた』 田辺聖子さんに関する秘話も出てきます。
葉室さんは田辺さんの『ひねくれ一茶』が好きだとおっしゃってる。わたしもその本は好きです。
葉室さんはこんなことを書いておられる。
《 われと来て遊べや親のない雀
雀の子そこのけそこのけお馬が通る
痩せ蛙負けるな一茶これにあり
などの日常の言葉で子供にもわかりやすく、おおらかな慈愛のこもる一茶の句は誰にも愛されるが、一方で平俗であり、深遠な芸術性からは遠いと思われがちだ。しかし、だからこそ、
―—芸術って何やねん。
という、「感傷旅行」で芥川賞を受賞しつつ、男女の恋愛の機微に触れる数多くのエンターテインメント作品を著した田辺さんの声が聞こえてきそうな気がする。》
やっぱり、その文学はわたしの肌に合います、葉室さんも田辺さんも。
但し、田辺さんの恋愛ものは、わたしあまり読みません。評伝ものが大好きなんです。
『触媒のうた』 田辺聖子さんに関する秘話も出てきます。