特別展「花森安治『暮しの手帖』の絵と神戸」というのが12月19日から2021年3月14日まで「神戸ゆかりの美術館」で開催されると。
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行きたいけど、どうなるのかなあ?
わたし、しばらくは電車に乗っての外出はちょっと無理なので。
花森といえば、わが敬愛する詩人、杉山平一先生である。
先生の「わが心の自叙伝」にこんな箇所がある。
松江高校時代の話である。
《一年上に、花森安治という神戸三中からきた生徒がいた。文学研究会を牛耳り、校友会雑誌の編集をしていたが、詩をかき、シュールレアリスムまがいの絵も描いた。映画から写真芸術やシュールレアリスムなど新しいものに魅入られていた私は、この先輩に大へんひかれた。
神戸三中時代すでに鬼瓦というあだながあったらしく、容貌魁偉、古くなったペンをあつめては太い字を書いたが、神経繊細で、チャイコフスキーの「アンダンテ・カンタビーレ」に涙したり、横光ばりの、句読点なしの小説を書いたり、才気縦横だった。
畏敬するその花森が、東大の美学美術史学科へ進んだ。多少映画芸術でも勉強しようと思えば、私の進むのもその学科しかないように思えてきた。》
ということで、杉山先生も昭和9年、東京帝国大学文学部美学美術史学科に入られる。
花森は、杉山先生の人生に大きな影響を与えた人。
『杉山平一全詩集・下』(編集工房ノア刊)に掲載の写真です。
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行きたいけど、どうなるのかなあ?
わたし、しばらくは電車に乗っての外出はちょっと無理なので。
花森といえば、わが敬愛する詩人、杉山平一先生である。
先生の「わが心の自叙伝」にこんな箇所がある。
松江高校時代の話である。
《一年上に、花森安治という神戸三中からきた生徒がいた。文学研究会を牛耳り、校友会雑誌の編集をしていたが、詩をかき、シュールレアリスムまがいの絵も描いた。映画から写真芸術やシュールレアリスムなど新しいものに魅入られていた私は、この先輩に大へんひかれた。
神戸三中時代すでに鬼瓦というあだながあったらしく、容貌魁偉、古くなったペンをあつめては太い字を書いたが、神経繊細で、チャイコフスキーの「アンダンテ・カンタビーレ」に涙したり、横光ばりの、句読点なしの小説を書いたり、才気縦横だった。
畏敬するその花森が、東大の美学美術史学科へ進んだ。多少映画芸術でも勉強しようと思えば、私の進むのもその学科しかないように思えてきた。》
ということで、杉山先生も昭和9年、東京帝国大学文学部美学美術史学科に入られる。
花森は、杉山先生の人生に大きな影響を与えた人。
『杉山平一全詩集・下』(編集工房ノア刊)に掲載の写真です。
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