地理の部屋と佐渡島

2009年4月よりの佐渡単身赴任があけ、2014年4月より長岡へ。別れが絆をより深めた。今後ともよろしくお願いします。

管理人より「震災からちょうど2ヶ月たちました。」

2004年12月23日 14時07分16秒 | 趣味と管理人から
 12月23日天皇誕生日。今日はそんな祝祭日であると共に、震災発生からちょうど2ヶ月目となる節目の日でもあります。    冬至の日を境に、こちらは雪が降り始めました。たいした量ではないのでありがたいですが、今思うと、震災発生時が秋であったことが幸運でした。昨日夕方の仕事帰り、国道8号線にある気温の電光掲示は0℃を示していました。震災発生が今のような季節であったら、もっと深刻な被害が出ていたであろう . . . 本文を読む

10.23新潟県中越地震87「農道の被害」

2004年12月21日 23時46分32秒 | 新潟県中越地震
被害を受けたのは棚田だけではない。山間部の農道・林道も同様である。  写真で紹介しているのは、86で紹介した棚田を見下ろす位置にある農道を撮影したものである。現場に立てばわかるが、軽トラック一台通るのも不可能な状態である。道路左端部には亀裂。右手斜面からは土砂の崩落。農道の被害としてはまだ軽微と言えるが、車が通れぬようでは作業に支障が出ないわけがない。  山間部で出た被害は棚田だけでなく道路も . . . 本文を読む

10.23新潟県中越地震86「棚田の崩壊例5」

2004年12月21日 23時32分39秒 | 新潟県中越地震
道路脇で見かけた棚田の崩壊現場。以前紹介したものとはまた別の場所。  顕著といっては何だが、棚田が崩壊する典型的姿を示している田を見つけた。左奥の畦崩落と亀裂。まさに、一目で棚田の被害例を見て取れる好例といえる現場である。写真ではわかりづらいが、上位平坦面からの土砂の崩落もある。この現場は棚田の被害のすべてを備えているかのようであった。注意していただきたいが、写真手前の溝状部分は人の手によるもの . . . 本文を読む

10.23新潟県中越地震85「川の中に横たわる杉の木」

2004年12月21日 06時52分36秒 | 新潟県中越地震
84の続きである。先号の現場奥(西谷川下流側)で大きな斜面の崩落があった。  西谷川もここまでさかのぼると小さな流れだ。しかし、その小さな流れの中に倒れた杉の木が横たわっている。大量の土砂と共に滑り落ちたのであろう。写真撮影する足下から崩れ落ちていったと思われる。まだ、崩れた土砂と共に傾いている木立もある。  対岸上流側に見える山もひどい崩落だ。きりがないので写真を紹介できないが、大きく崩落し . . . 本文を読む

10.23新潟県中越地震84「斜面崩落現場を近くで撮影」

2004年12月21日 06時40分10秒 | 新潟県中越地震
森上から半蔵金へ進んでいくと、道路が大きく川の方へゆがんでいる現場にさしかかった。何かあるなと思い車を降りた。  かねがね、岩盤上の腐食層が覆う樹木と共に崩れ落ちるという表現をしてきたが、格好の場所があった。この辺の道路の大半は山の斜面を削って作られている部分が多い。山の斜面側の崩落現場はよく目につくが、道路から下の川への崩落は目立たない。  崩れ落ちてむき出しになった斜面を見ていただきたい。 . . . 本文を読む

10.23新潟県中越地震83「森上の南部神社」

2004年12月21日 06時29分39秒 | 新潟県中越地震
県道栃尾・山古志線を進み半蔵金地区に入る手前に森上という小さな集落がある。今回の震災で崩れ落ちたのであろう、鳥居は応急措置がされている。  この南部神社の鳥居前に、南部山と書いた碑文があるという。どうも鳥居前で台座から落ちて倒れている石碑がそのようである。碑文台座脇には立て看板が..。  南部山 この碑文は富川大塊翁の作です。お祭りの「のぼり旗二振り」と共に、森上に現存する栃尾市の数少ない文化 . . . 本文を読む

10.23新潟県中越地震82「雪崩止め作業?」

2004年12月21日 05時35分48秒 | 新潟県中越地震
棚田の取材地を離れ、いよいよ半蔵金地区に入るという頃、道路脇の急傾斜地で作業中の人々が..。冬に向けての雪崩止めの作業か?  今までの写真でも十分わかることであるが、傾斜地は地震に弱い。特に、岩盤上の腐食層は樹木と共に根こそぎ落ちてしまう。しかし、これからの降雪期にこの地域にとって怖いのは、それだけではない。雪崩である。  数多くの人たちが家を離れて、仮設住宅やその他の住宅に仮住まいとなってい . . . 本文を読む

10.23新潟県中越地震81「棚田の崩壊例4」

2004年12月20日 06時58分11秒 | 新潟県中越地震
棚田にできた亀裂の一例を拡大して紹介しよう。  崩れかけているあぜ道の亀裂部分にたばこの箱をおいてみた。くまなく探せばもっと大きな亀裂はあろうが、足下が悪いので、歩き回った範囲内で、写りの良いものを紹介する。  写真のものは、ちょうどあぜ道にできている亀裂を撮している。現場では、この様な亀裂があぜ道にも、田の中にもできている。困ったことに亀裂が入っているところは、田の一部がずれ落ちていく部分を . . . 本文を読む

10.23新潟県中越地震80「棚田の崩壊例3」

2004年12月20日 06時45分39秒 | 新潟県中越地震
「棚田の崩壊例1」同様、被害の大きい例を紹介する。  この田の被害が大きいのは一目でわかろう。大きく畦が崩れている。手前の畦道も実はゆるんで滑り落ちそうになっている。また、崩れた畦は下の田に土砂を大量に落とし込み、結果として上下2枚の田をだめにしている。ちょうど写真上部に見える奥の土砂崩落部分のようになっている。  この辺の棚田は傾斜がきつく、田と田の間の落差も大きい。2~3mは有ろうかといっ . . . 本文を読む

10.23新潟県中越地震79「棚田の崩壊例2」

2004年12月20日 06時34分22秒 | 新潟県中越地震
棚田被害の続きである。それにしても田という田が何かしら被害があるように見える。  写真のものは写真中央部分でわかると思うが、右側の狭くなっている部分が、ずれて落ちかけている。これだけであれば右側部分を捨て、ずれ落ちていない左側部分に新に畦を作れば田の形としてはできあがるかもしれない。  いずれにせよ、このままでは田としては使いようがないが、程度としては良い方と言える。 . . . 本文を読む

10.23新潟県中越地震78「棚田の崩壊例1」

2004年12月20日 06時27分37秒 | 新潟県中越地震
山間部での棚田の崩壊例を何例か続けて報告する。  半蔵金地区にまもなく入ろうという頃に見かけた棚田の崩壊例を紹介する。写真のものは、現場に行くには、県道からそこへ通ずる農道を登らねばならない。すでに、県道脇のその坂道自体に小さなひびが入っている。  車を降りてのぼり始めると結構急な坂である。雨で滑る道を登っていくと道路を挟んで両側に田がある。写真のものはそんな中でも被害は大きい方と言えよう。こ . . . 本文を読む

管理人は取材活動を振り返り..つい..。

2004年12月19日 18時11分24秒 | 趣味と管理人から
 いつも本サイトを見ていただいています皆様。ありがとうございます。久しぶりに週末のスケジュールが取材を可能とするものでしたので、12月18日(土)は栃尾市半蔵金方面。12月19日(日)は長岡市妙見。とまわってきました。  今回も、被災地としては重大な被害を出した場所を廻りましたが、取材目的とは言いながら、本当に気が重くなります。今日は長岡市妙見に行ったのですが、ついにあの皆川さん親子を飲み込んだ . . . 本文を読む

10.23新潟県中越地震77「集落内の川沿いも..」

2004年12月19日 17時39分20秒 | 新潟県中越地震
普段は落ち着いた山里の中を流れている川。水も清く、緩やかに流れ、季節が良ければ子供たちの遊び場となりそうな川。  そんな田舎の川の護岸は、丸い石の石積みが似合う。しかし、あちこちでそれらの護岸が崩れている。水害によるものか、今回の震災によるものか、今では見分けがつかないものもある。  一方、明らかに今回の震災でできた崩壊現場もある。ふたたび安心を取り戻せるようになるには、しばらく時間が必要にな . . . 本文を読む

10.23新潟県中越地震76「川沿いの斜面崩落現場」

2004年12月19日 17時27分12秒 | 新潟県中越地震
西谷川に崩れ落ちる斜面。急な斜面では、基盤となる岩盤の上の腐植層が木々の根と共に滑り落ちている。  人口希薄地の山間部とはいえ、川沿いの斜面の崩落は危険きわまりない。山古志村東竹沢地区のダム湖ではないが、心配はつきない。西谷川流域だけを見てまわっても、山の斜面や段丘崖の崩落部が目立った。 . . . 本文を読む

10.23新潟県中越地震75「西谷川災害復旧工事」

2004年12月19日 17時04分06秒 | 新潟県中越地震
刈谷田川は信濃川の一支流。以前は暴れ川として知られていた。  今では、上流の刈谷田ダムのおかげで暴れる頻度は低下した。しかし、今年の7.13水害では久しぶりに暴れ川としての姿を見せた。水害で堤防があちこちで痛んでいるところに、今回の震災だ。堤防や土手の崩壊が至るところで発生しており、このままにはしておけない。地震の発生は落ち着いている。今後大きな余震はほぼ無いであろう。しかし、川の水位上昇はいつ . . . 本文を読む