何だか宇宙で面白いことが起きているようです。あのイーロン・マスクのロケットがChinaの宇宙ステーションとニアミスを起こしているようです。
どうやら焦っているのはChinaのようです。
宮崎さんが報告してくれています。それにしても、民間のロケットがこんなに簡単に打ち上げられる時代がくるとは想像もしていませんでした。
さて、この宇宙での戦いはどうなるのでしょうか。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和三年(2021)12月29日(水曜日) 通巻7174号
イーロン・マスクの「SPACE X」。中国の宇宙ステーションとニアミス
今頃になって中国はアメリカに厳重注意?!
アメリカのアントレプレヌール(起業家)たちが立ち上げたのは民間の宇宙ビジネス。その象徴がテスラのイーロン・マスクが 率いるSPACE─Xだ。
中国の宇宙ステーション「天宮」とニアミスが起きた。もし、衝突していれば、天宮は宇宙の塵になっていた。
そのニアミスは2021年7月1日と10月21日の二回起きたというのが中国側の発表で、しかも「中国側の遠隔操作で衝突 は免れ、大事には至らなかったが、以後、アメリカは「宇宙の安全保障に重大な責任がある」としたのが、中国外交部の記者会見 である(12月28日)。
逆さまの言いがかりだが、キラー衛星を実験したのも中国なら、超音速ミサイル実験を宇宙で行い、我が物顔の振る舞いをして いる。中国の優位に焦った米国が「宇宙軍」の創設に踏み切ったのはトランプ政権後期である。宇宙の安全を脅かしているのはど ちらなのか?
しかし真実を知らされていない中国人にとって、此のニアミスは「米国の陰謀」と受け取られた。中国のネットでやり玉に挙 がったのはイーロン・マスクだ。
テスラの中国工場は多くの特典、減免措置が取られ、EVは中国市場で50万台販売された。
「そのテスラが中国に歯向かい、中国の国益を損なおうとしたことは許せない」
「中国人はテスラ・ボイコットを始めよう」
米国メディアはこの問題を殆ど報じておらず、むしろエンジン開発の遅れにより、SPACE─Xは倒産の危機に直面する可能 性があるとマスクが語ったことを大きく取り上げている。
しかしはからずもこのニアミスが示唆したことは近未来の宇宙戦争では、民間衛星も敵の宇宙基地を軌道修正で衝突することが 可能ということである。
Chinaとテスラの争いとは面白い。テスラがChinaから追い出されるなんてことになるのでしょうか。どちらも痛手じゃないでしょうか。これは、もっと揉めて貰いたいものです。
Haranoさんも取り上げてくれています。
イーロンマスクの衛星が軍事用に使われることを心配しているのか? 中共が国連で、スターリンクの衛星に苦情https://t.co/D2FiYrU8yT pic.twitter.com/krUCiRgUFW
— Harano Times Official (@HaranoTimes) December 29, 2021
この裏にはChinaの半導体の弱みもあるようです。
やはり、Chinaを叩き潰すには企業の撤退が効きそうです。詰まりは、世界の企業の決断こそが世界を救うのです。そんな視点で考える経営者が居ないのが何とも情けない。やはり、金の亡者になってしまっているのでしょう。