14年度の太陽光発電の買い 取り価格の案がでたようです。2年連続の下げのようですが、やはり風当たりがきつくなってきているのかもしれま せん。住宅用と産業用も価格差を大きくしたようです。年数はそのままなのでしょう。まだまだ産業用の有利さは変 わらないようです。
この価格が決定すると需要にどんな影響が出るか分かりませんが、産業用は影響が大きいかもしれませんね。
高値での契約を見直す動きもでているので一気に冷え込む可能性もありそうな気がしますがどうなることやら。
時事ドットコムより 2014/03 /07
住 宅の太陽光、37円に下げ=パネル価格が低下-14年度・再生エネ買い取り制度
再生可能エネルギーで発電した電気の買い取りを電力会社に義務付ける「固定価格買い 取り制度」で、経済産業省の「調達価格等算定委員会」(委員長・植田和弘京大大学院教授)は7日、2014年度の買 い取り価格案を了承した。住宅用の太陽光発電(出力10キロワット未満)は13年度の1キロワット時当たり38円か ら1円引き下げて37円とする。
太陽光パネルの価格が下がったことによる費用の低下を踏まえた。意見公募などを経 て、経産省が3月中にも正式決定する。
住宅用と異なり買い取り価格が課税される事業者用の太陽光発電(出力10キロワット 以上)は発電効率の向上などを受け、4円下げて32円(税抜き)とする。
これまで陸上の発電施設を前提に価格を設定してきた風力発電では、海洋上の施設の データ収集が進んだため、洋上風力の買い取り価格を別に示すことにし、36円とした。一方、陸上の風力発電は出力 20キロワット以上で22円と据え置いた。
大分買い取り価格も下がっては来ましたが実際の発電コストはどのくらいまで落ち てきているのか興味がありますが、日本では産業用でも20円前後なのじゃないでしょうか。
ところが、海外はかなり価格の下落が進んでいるようです。
スマートジャ パン 2014年02月21日
11円 に下がった米国の太陽光コスト、2020年 の大目標へ急接近
米国は2010年から2020年の10年間で、太陽光発電システムのコストを4分の1に引 き下げようとしている。最終目標は1kWh当たり6セント(約6円)だ。計画開始から3年目の2013年には 11.2セント(約11.2円)を達成できた。
[畑陽一郎,スマートジャパン]
ド ドイツの大規模 太陽光発電は既にガスタービン発電と発電コストで競争できる水準に達している(関連記事)。最も条件のよい発電所で8ユーロセント/kWhだ。他国の状況はどうなのだろうか。
米 エネルギー省(Department of Energy)は2014年2月、大規模太陽光発電システムの導入コストが1kWh当たり11.2セント(1米ドル100円の場合、11.2円)まで下 がったと発表した*1)。米国が打ち出した10年計画の最初の3年で目標の60%を達 成した形だ。…以下略
凄いですね、ここまで下がっているのなら日本のような固定価格買い取り制度がなく ても利益が出るのも近そうです。
と思ったら、もっと衝撃的な価格がありました。
2013年06月17日
40年 後の目標を2014年 に達成、米国で5.79セ ントと非常に安価なメガソーラー
米国南部、メキシコ国境に近 い「Macho Spring Solar」は、非常に安価な発電が可能だ。1kWh当たりの売電価格は5.79セントであり、これは日本が2050年に目標としている額よりも安い。石 炭火力発電をも下回る額だ。
1MWh当たりの購入価格が57.9米ドル(5.79セント/kWh)と非常に安価なメガソーラーが2014年にも米国で登場する。日本では2050年に 7円/kWh以下を目標(NEDOの太陽光発電ロードマップPV2030+)としており、40年近くも先に目標 を達成されてしまう形だ。
このメガソーラーは、米国ニューメキシコ州の最南部、ルナ郡に計画中の「Macho Springs Solar」。出力は50MWで、2013年7月に建設を開始し、2014年5月の運転開始を予定している。
同メガソーラーは州土地信託から40年契約で200haの土地を賃借して建設する。州は40年間で4000万米ドルの賃借収入を得る。
凄いですね、これならもう火力発電の代わりになりますね。何でこんなにコストダウンが進んでいるのでしょうか。パネルの価格が余程落ちていないと無理だ と思うのですが、何か裏があるのでしょうか。
それにしても、こんな価格が実現されるとすればいよいよ太陽光発電の時代の到来も近いのかもしれません。こ こまで下がると、原発との競争力も本当に実現しそうです。
日本では、こんなコストが当たり前になるのはまだまだ難しいような気もしますが、 それでも、どこかでこんな価格が出たとなると、下落のスピードは上がるかもしれません。
案外、太陽光発電の時代はそこまで来ているのかも。
ちょっと驚きです!
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