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中国の「関与」が米朝会談を壊す

2018年05月28日 | 中国

  米朝会談があるのかどうか分からなくなってきましたが、どうもあの2回目の中朝会談が原因じゃないでしょうか。
  あの慌しい対談は、習が金ちゃんの心変わりに慌てて呼び寄せたのじゃないかとネットでは噂されているようです。

  そう思わせてくれるような記事が産気にありました。

  産経ニュースより     2018.5.18

 【正論】中 国の「関与」が米朝会談を壊す 文化人類学者 静岡大学教授・楊海英

 トランプ米大統領と金正恩朝鮮労働党委員長が6月12日、シンガポールで両国史上初の首脳会談を行う。習近平中国国家主席 も会談に合わせて現地入りする可能性があるとの報道も出ている。朝鮮戦争(1950~53年)の休戦協定の署名当事者である 米中、それに北朝鮮の3カ国首脳がそろい踏みすることになれば、新しい地殻変動が東南アジアから始まるかもしれない。

 ≪攪乱されたインドネシアと台湾≫

 シンガポールは65年8月にマレーシアから分離独立した国家である。東西2つの陣営が激しく対立し合っていた61年、マラ ヤ連邦は反共・反中国の姿勢を鮮明にしつつ、マレーシア連邦へと拡大する構想を練っていた。

 これに反発した中国系住民は独立してシンガポールを建国したが、同じ民族だからといって親中国的な政策を取ることはなかっ た。北京は、自身の社会主義制度に関心を示さない「華僑同胞」を「裏切り者」と罵倒し、隣国のインドネシアに接近した。イン ドネシアもマレーシアの成立に反対していたことから、当時のスカルノ大統領は毛沢東の急進的な共産主義制度を称賛した。

 中国は国家主席の劉少奇をインドネシアに派遣し、国家主導の社会主義政策の推進を強力に推し進めることで合意した。しか し、中国の露骨な内政干渉と革命思想の輸出を「危機」と見なした青年軍人はクーデターを発動し、華人と共産党員らを武力で排 除する「九・三〇事件」が勃発。犠牲者は数十万とも100万ともいわれているが、中国政府による過剰な内政干渉と、華人によ る経済的利権の独占が事件の要因であったことはほぼ定説となっている。

 シンガポールは隣国の惨劇を間近で目撃しているので、常に北京の覇権主義的行動を警戒してきた。それでもシンガポールは政 治の舞台に選ばれることが多い。

 2002年からアジア太平洋地域の安全保障の枠組みに関する「シャングリラ対話」が同国で開催されてきた。また、15年 11月7日には、「二つの中国」の指導者、台湾の馬英九総統と中国の習主席が国共内戦終結後、実に66年ぶりに握手した。

 2人とも「一つの中国」という原則を確認し合ったものの、やがて馬英九氏は下野したし、世界は「二つの中国」が併存してい るという歴然とした事実を再認識した。習近平政権への過剰な傾斜さえなければ、国民党が政権を失うことはなかったと、その後 台北を訪れた私に、現地の知識人たちはそう語っていた。

 これらインドネシアと台湾の現代史は、中国の介入が内政的にも外交的にも悲惨な結末をもたらす、という事実を雄弁に物語っ ている。

 ≪異質な北京との地域共同体に≫

 かつては専制主義王朝・中国の朝貢圏内にあった東南アジア諸国の中には、一党独裁の北京と運命共同体を築こうとする国が複 数ある。ミャンマーはイスラム教徒少数民族のロヒンギャに対する弾圧を緩めておらず、ウイグル人に対して反人道的な犯罪を続 けている中国もそれを支援している。

 カンボジアでは親北京のフン・セン政権が国内の野党を解散に追い込んだし、タイ軍事政権も中国人民解放軍との交流を深め、 国内の言論弾圧を強めている。こうした現象は朝貢国と「宗主国」との一体化をもたらし、21世紀の異質な地域共同体となって きている。

 日本はシンガポールの「母体」であるマレーシアとの連携を強化すべきだろう。同国ではこのほど初の政権交代が実現し、92 歳のマハティール氏が首相の座に返り咲いた。彼は西洋列強による搾取の時代を経験し、石原慎太郎氏との共著『「NO」と言え るアジア-対欧米への方策』の中では、アジアの自立と日本型近代化の有効性を説いている。

 マハティール氏が倒したナジブ前政権は過度に中国の「一帯一路」経済構想に肩入れした結果、自国の経済を悪化させていた。 経済的にも中国依存の度合いが高くなれば、国家存続の危機に見舞われると主張したマハティール氏の訴えが奏功した側面もあ る。

 ≪北はどのような駒となるのか≫

 習主席が「獅子の国」(シンガポール)を訪問するとなれば、金委員長は世界の2大巨頭と対面する。果たして老獪(ろうか い)な2人は、北朝鮮の指導者をどのように駒として動かすのだろうか。

 そもそも朝鮮半島が2つに分断したのも、中国が自国の軍隊を義勇軍と称して派遣し、国連軍と対峙(たいじ)したためであ る。社会主義の「兄貴」たるソ連は早くから「米帝国主義」との共存を図ろうとしたのに対し、「弟分」の中国はずっと好戦的 で、世界革命を起こして地球を真っ赤に染めようとしていた。

 そのため、旧朝貢圏内の朝鮮半島と東南アジア諸国の内政に干渉しては、苦い思いを現地の人々に味わわせてきた。果たして、 中国が関与した米朝シンガポール会談は、建設的な結果を生み出すことができるのだろうか。(よう かいえい)

  要するに、中国が絡むと物事を破壊するだけのようです。確かに、そうでしょうね。この時代に王朝を確立し、世界制覇に向かうような国のやることは破壊しかないでしょう。

  そんな中国を延命させようとする金の亡者が蠢いているのですから本当に世界は腹黒いですね。

  腹黒い世界も、いい加減に目を覚ましてほしいものです。



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