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★ディーゼル車、逆張りで存在感アップ狙うマツダ

2018年07月27日 | 日本的経営の崩壊

  マツダのディー ゼルエンジンの素晴らしさに、折角の武器で世界を席巻してくれないものかと期待していましたが、情勢は味方せずか動きがないように思っていました。

  ところが、遂に決断してくれたようです。というか、密かに進めていたのでしょうね。この勝負が吉と出ることを期待したいものです。
  何と言っても、エンジンではロータリーで痛い目にあっているだけに、今度こそその仇を打って欲しいものです。

    産経ニュースより      2018.7.16

  ディー ゼル車、VW不正で退潮鮮明 逆張りで存在感アップ狙うマツダ

 国内大手自動車メーカーがディーゼル乗用車の縮小へと舵を切る中、マツダはディーゼル車の退潮を逆手にとる戦略に打って出る構 えだ。競争相手が減るディーゼル市場で得意技術の存在感を高めたいとの思惑がある。

 「自動車業界は変革期。マツダの独自性を強みに取り組んでいく」。6月、マツダが広島県府中町の本社で開いた株主総会。その後 の取締役会で副社長執行役員から昇格した丸本明新社長は、強みのエンジン技術の開発の手を緩めない姿勢を強調した。

 今春以降、SUV「CX-5」や旗艦モデル「アテンザ」などの改良車を相次ぎ発売し、ディーゼルエンジンの進化を見せつけた。

 対照的に、トヨタ自動車と日産自動車は欧州向けディーゼル乗用車の販売を段階的に縮小すると表明。2030(平成42)年まで に世界販売台数の3分の2を電動車両とする方針のホンダも、市場を見極めながらディーゼル車の展開を見直している。

 背景には、VWの排ガス規制逃れ問題を発端に欧州で強まるディーゼル車への逆風がある。自動車調査会社の英JATOダイナミク スによると欧州でのディーゼル車の販売は今年に入っても低迷し、欧州市場に占める1~4月のディーゼル比率は9ポイント減の 37%に落ち込んだ。英仏両政府は2040年までに、化石燃料を使うエンジン車の販売を禁止する方針だ。

 それでもマツダがディーゼル技術の進化に執念を燃やすのは、当面はエンジン車による環境保全効果が大きいとみているからだ。

 国際エネルギー機関(IEA)は、2035年時点でもハイブリッド車(HV)を含むエンジン車が世界販売の約85%を占めると 予測。マツダは、主流のエンジン車で二酸化炭素(CO2)排出量を「ウェル・ツー・ホイール(燃料採掘から車両走行まで)」とい う観点から削減することを重視している。

 マツダの工藤秀俊執行役員は「一部メーカーしか持たない『特別なエンジン』としてディーゼルの存在価値が上がる」とみている。 (臼井慎太郎)

  アメリカに進出できないと言われていたネックも解決したようです。

  産経ニュースより    2018.7.16

  マ ツダ、米国にディーゼル車初投入 30年度内にも

  マツダが同社として初めてディーゼルエンジンを搭載した乗用車を今年度内にも米国に投入することが15日、分かっ た。電気自動車(EV)などの電動車に開発資源を集中させる動きが広がる中、マツダは将来も新興国を含む世界市場でエンジン車が 大多数を占めると予測。得意のエンジン技術を武器にディーゼル車の「未開の地」とされる米国で勝負に打って出る。

 米国に投入するのはディーゼル仕様の中型スポーツ用多目的車(SUV)「CX-5」。日本で全量を生産し輸出する予定だ。

 マツダのディーゼルエンジンは燃料を空気ときれいに混ぜて燃焼することで、排出ガス内の大気汚染物質を抑制しながら効率的に動 力に変える特長を持つ。

 マツダは平成29年度に世界で163万台を販売。CX-5はその約3割を占める主力車種で、既にガソリン仕様は米国のSUV ブームに乗って順調に販売台数を増やしている。

 ディーゼル車は163万台の約1割を占め、欧州や日本、オーストラリア、東南アジアで販売。米国進出で35年度に世界販売 200万台を目指すマツダの戦略に弾みをつける。

 米国開拓は、環境性能を高めたディーゼルエンジンを開発した22年から狙っていた。しかし、27年に発覚したドイツ自動車大手 フォルクスワーゲン(VW)の排ガス規制逃れ問題を背景にディーゼル車の投入に必要な米規制当局による検査が厳格化。販売認可取 得に時間がかかっていたが、今年に入りマツダに認可が下りたもようだ。

 ただ、マツダの米国戦略にはトランプ米政権が検討する自動車の輸入制限が影を落とす。輸入車に最大25%の関税が適用されるこ とになれば、米国内に工場を持たないマツダは戦略の見直しを迫られかねない。

  世界はEVに向かっていますが、やはりバッテリーに問題を抱えているだけにディーゼルにもチャンスはあるはずです。特に、他社が手を引けばマツダにとっては益々の追い風となるでしょう。
  もしかしたら、世界を制するなんてことも有り得るのじゃないでしょうか。 

これは、応援したいですね!


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