ヨーロッパでは電車に自転車を乗せることができるところが多いようで日本のように第3643回などで取り上げた折りたたみ式や分解して袋などに入れる必要もない。それだけでも自転車を利用する気になり易いというものでしょう。
それだけでもうらやましいのに、もっと面白いものがありました。
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ドイツのシュトゥットガルトを走る、デガーロッホ行きの「Zahnradbahn」(英語ではStuttgart Rack Railway)はさらに印象的だ。約2キロメートルと短い走行距離だが、1983年以来、自転車用の無蓋車両が自転車通勤者たちを運んでいる。
わずか2キロとは、乗客はよほど怠け者なのだろうか?
ドイツ語を話す読者はお気づきだろう。Zahnradbahnとは「ラック式鉄道」のことだ。この列車は、ところどころの駅に止まりながら、標高差約200メートルを登っていく。[ラック式鉄道(歯軌条鉄道)は、2本のレールの中央に歯型のレール(歯軌条、ラックレール)を敷設し、車両の床下に設置された歯車とかみ合わせることで、急勾配を登り下りするための推進力と制動力の補助とする鉄道のこと。Zahnradbahnの最大勾配は20%]
この急坂は、自転車を押しながら歩いとしたら汗だくになること間違いなしだ。もっとも、帰り道はかなり面白いに違いない。・・・以下略
何と電車の前か後ろかに屋根の無い自転車専用の車を取り付けるようになっているのです。これならどんな車両にも取り付けられそうです。
日本ではこれでは安全性にクレームが付きそうだし、自転車だけを乗せると乗り降りに時間が掛かりそうなので、まず受け入れられそうも無いですが、これに屋根を取り付けて所謂トロッコ列車のようにして人間も一緒に乗れるようにすれば面白いのじゃないでしょうか。
それなら、他のお客さんに気を使うことも無く込んでいる列車でも迷惑をかけることもなさそうです。冬場はチョッと無理かもしれませんが、3シーズンは行けそうです。
こういう粋なもので安心して電車に自転車で乗れるようになれば行動範囲も広がって楽しめそうです。まずは、何処かの観光地あたりでやってみませんかね。
それにしてもシュトゥットガルトといえばドイツのベンツやポルシェなどの本拠地です。そんなところでこんな電車が走っているのも何となく大人を感じてしまいます。
彼我の差は大きそう!
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