日本人が劣化したと何度も書いてきましたが、それじゃ あ、どれ程劣化したのかと言われれば、説明するのは面倒ですね。
ところが、産経抄が、その差が一発で分かるような最高と最低とも思える人を取り上げてくれています。
あの素晴らしい今村さんと比べられると、現代人で匹敵する人はわずかでしょうね。とは言いながら、少しはおられると思いた い。
何と、比較された人は、今話題の日大の監督です。
産経ニュースより 2018.5.25
【産 経抄】
陸軍大将、今村均(ひとし)の生涯を描いた角田房子さんの『責任』に、こんな場面がある。ラバウルで敗戦を迎え、戦犯となった 今村と部下の参謀長は口論を始めた。「責任は当然私が負うべきだ」「いや、命令した私の責任だ」。
▼まもなく始まる裁判で、お互いが相手の罪を少しでも軽くしようとしていた。参謀長は無罪放免となり、今村はその後9年間、獄 にあった。日本に送還された後も、わざわざ赤道直下の炎暑の島の刑務所に戻っている。部下とともに服役したいと、申し出たのだ。
▼「すべては私の責任です」。「悪質タックル」問題で、日大アメリカンフットボール部の内田正人前監督(62)は、こう言い 切ったはずだ。しかし23日夜の会見では、「私からの指示ではない」と、宮川泰介選手(20)の発言を真っ向から否定した。
▼ともに会見に臨んだ井上奨(つとむ)コーチ(30)は、関学大のクオーターバック(QB)を「潰せ」と命じた事実は認めたも のの、「ケガをさせろ」という意味ではないという。まるで2人の指導者の真意を曲解して、選手が勝手に暴走したといわんばかりで ある。宮川選手は前日の会見で、自分の犯した罪を受け止めて覚悟を決めているように見えた。それに対して内田氏には、身を守る姿 勢ばかりが目立つ。
▼今村は釈放後、自宅の庭に三畳の掘っ立て小屋を造らせ、自分を“幽閉”した。角田さんによれば、多くの部下を死地に投じた 「その罪責だけを見つめ、それを日常の行為に現わして生きた」。
▼内田氏は会見後、心労と不眠で入院したそうだ。なにも「昭和の聖将」とまでたたえられた人物を見習えとは言わない。一日も早 く健康を取り戻して、分別ある大人らしい、責任の取り方を見せてほしい。
トップの責任の取方の比較としては最高ですね。今村さん程の方は、当時でも希少だったのじゃないでしょうか。
とは言え、それに近い方は沢山居られたのじゃないでしょうか。
それに比べて、監督のようなトップは掃いて捨てる程いそうな気がするのが悲しいですね。
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