ア メリカのクルマ社会からの脱却の話題が続いてしまい、 何で狭い日本でその動きが大きくならないのかと腹立たしい思いをしていましたが、我が日本でも良い動きが出てい るようです。
サイクリスト - cyclistよ り 2013/05/06
京都は自転車で駆けよう―。最近、自転車で京都の町を観光しよ うという人が増えている。実は、名だたる観光名所がコンパクトな範囲に収まり、中心部は平 坦(へいたん)な道が続く京都は、自転車観光にぴったりな土地柄。レンタサイクル店も増え、自転車の道路整備も進む。観光に限らず、出張で訪れたビジネス マンも手軽に利用するなど、裾野は広がっている。 (横山由紀子)
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金閣寺や銀閣寺、清水寺、平安神宮、嵐山‥‥。観光名所が、10キロ四方にちりばめられている京都市は、 起伏が少なく平坦な道が続く地形のため、自転車 走行に向いている。その上、道路が碁盤の目になっており、方向感覚が把握しやすいのも利点だ。祭りやイベントの時期はもとより慢性的な交通渋滞が起こる京 都では、昨今の自転車ブームも加わって、数年ほど前から自転車で観光する人が増えてきた。
レンタサイクル店も年々増えている。平成13年にJR京都駅近くに設立された専門店「京都サイクリングツ アープロジェクト」(京都市下京区)では、損害保険付きのレンタサイクルを1日千円から貸し出し、外国人向 けの通訳ガイド付きのツアーなども催行している。
社長の多賀一雄さん(45)は、「設立当初はほとんどなかった専門店が、5年ほど前から目立つようにな り、市内にある専門店は約10社に増えました」と話す。
専門店以外にも、自転車小売店やホテル、土産物店、駐車場、電鉄などが自転車を貸し出すなど、さまざまな 業界が運営するようになった。京都府自転車軽自 動車商協同組合によると、レンタサイクルが可能な施設は、約160施設以上。自転車の種類も、一般的なシティーサイクルやマウンテンバイク、小さなミニベ ロ、電動アシスト付き自転車など多彩だ。
観光客に限らず、ビジネスマンの利用も。大阪市内の会社に勤める山本淳さん(51)は、京都に営業に来る ときは、レンタサイクルをよく利用する。「自転車は小回りが利いて、時間短縮にもなる。健康にもいいです し」と話す。
ベンガラ色で明示された自転車通行帯。自転車や歩行者のはみ出しが減少されたという =京都市中京区
大学の町である京都は学生も多く、住民の自転車利用がもともと多い地域。市は「自転車と車、歩行者の安全 な道路利用を促す」として、道路整備を進めてき た。昨年3月、中京区の六角、高倉、蛸薬師通などの一方通行道路で、車道幅を4メートルから3メートルに狭めて、幅60センチの自転車通行帯を設け、目立 つようにベンガラ色で明示。市は「自転車や歩行者の車道へのはみ出しや、車の速度抑制の効果があった」とい う。
今年3月には、烏丸通(丸太町通~御池通間の約700メートル)で、道路左側に約2.5メートル幅の自転 車通行空間を設け、ベンガラ色に塗った。今後は、計約3300メートルに拡大する予定だ。
京都市観光MICE推進室の畑中伸夫さんは「緑の美しいこれからの季節、自転車を走らせながら京都の奥深 い魅力を味わってほしい」と話している。(産経新聞・大阪本紙より)
良い傾向ですね。私の学生のころはもっぱらチンチン電車と歩きでした。というか、余程の距離でない限りは歩 きでした。今考えたら、あのころ自転車があればもっと行動範囲が広まっていたでしょうね。なにしろ、市電にもなるべ く乗らずに歩きが当たり前というお金のない状況ですから、自転車なんて贅沢というか思いつきもしませんでした。
以前から何度も書いているように京都にもう一度市電をと考えている私ですが、市電と自転車でクルマを排除す れば観光地としても売り物になりそうです。これは是非考えてもらいたいものです。
それにしても時代の流れとはいえ、今更ながら京都から市電を排除したのはもったいないですね。もう一度あの 情緒を取り戻すことは果たしてできるのでしょうか。
良いと思いますが ね!