◎明日に向って撃て!(Butch Cassidy and the Sundance Kid 1969年 アメリカ)
いまさらながら、タイトルの語尾に「!」がついているのを初めて知った。
さらに『明日に向かって撃て』だとおもってたのに、送り仮名まで違ってた。
っていうか、意識したことがなかった。
そういう時代だったんだね。
ぼくは残念ながらこの映画を封切では観てなくて、
大学に入ってから早稲田松竹で初めて観た。
その頃、ロバート・レッドフォードは人気絶頂で、
名画座はどこもかしこもレッドフォードだったような気がする。
若造だったぼくも、ごたぶんにもれず、
やっぱりポール・ニューマンの渋さよりも、
レッドフォードがご贔屓だった。
キャサリン・ロスは徹底的に可愛かったし、
レイモンド・バカラックの『雨にぬれても』はよく口ずさんだ。
ま、そんな思い出話はともかく、
へえ~とおもったのは、ストップモーションの引きだ。
記憶だとストップモーションの絵はそのまま固定されてた。
ところが、そうじゃなくて、
絵が止まってから、ぐんとズームダウンされる。
「え?」
とおもった。
当時、こんなショットができたんだ~と。
いや~ときどき観返すのはいいもんだね。
おもいもよらない発見がいくつかあるんだな、これが。