◇踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望(2012年 日本)
そうかあ、終わっちゃうのか~。
なんだかんだいっても、
テレビシリーズから映画になって成功したのは、
この『踊る大捜査線』と『海猿』のシリーズなんだから、
テレビという宣伝効果抜群の代物には舌を巻くしかない。
よく『北の国から』が映画化されなかったもんだっておもうけど、
まあ、それはそれとして、
ぼくももう年をとってしまったのか、この『踊る』シリーズは、
観終わると同時に、ほぼ、内容を忘れる。
おそろしいもんで、断片的なことは覚えてるんだけど、
結局、どれがどれだかわからなくなるんだ。
ことに、
この『FINAL』はみんなのある種のけりをつけないといけないから、
余計に余分な脱線が多くなってしまい、
こちらを立てればこちらが立たずみたいな感じになってたような…。
結局、最終回というのは、
主要な人物たちが辞める辞めないで右往左往することになり、
それが上からの圧力によるものなのか、
それとも自分の身体の不調によるものなのかっていう違いはあっても、
往々にして、そういうもんだ。
さらには、ずっとひっぱってきた恋愛未満の関係をどうするのかっていう、
きわめてミーハーな興味も最後までひっぱらないといけない。
つまりは、核心であるはずの事件が希薄になりかねない。
もっとも、
このシリーズは常にいっぱい事件が起こって、
それが知恵の輪みたいにこんがらかってくるところが味噌なんだけどね。
とはいえ、
ぼくは、実をいうと、
テレビシリーズは映画の第3作目が公開されてからようやく観た。
それくらいなものだから熱狂的なファンってわけではもちろんない。
にもかかわらず、これであらかた制覇したわけだから、
いやまじ、テレビの宣伝効果はたいしたもんだ。
これからは、ネットの宣伝効果が膨れ上がっていくんだろか?