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新選組始末記

2014年06月11日 13時05分56秒 | 邦画1961~1970年

 ◇新選組始末記(1963年 日本)

 

 市川雷蔵の新撰組物となれば、これはもう沖田総司かとおもえば、あにはからんや、山崎蒸だった。

 この頃では「蒸」という漢字は「丞」が正しかったというのが定説で、漢字の読みからしてもそりゃそうだろとおもってたんだけど、この映画が撮られたときはまだ「蒸」だった。

 それはともかく、どうも雷蔵と印象が合わなくて苦労した。

 そのあたり、三隅研次はどうおもってたんだろう?

 若山富三郎の近藤勇はなんだかお人好しな感じがして、もうすこし激越な感じがあってもいいんだろうけど、いつもこういう雰囲気の近藤像だ。

 それは土方歳三についてもそうで、怜悧かつ非情なムードを漂わせてなくちゃいけない。

 で、大映とくれば、これはもう非情のライセンス男、天知茂しかいないんだけど、ぼくはどうしても栗塚旭命な人間なんで、誰がどれだけ上手に演じようと認められない。

 でもって、松本錦四郎が沖田総司なんだが、これが雷蔵とかぶっちゃうんだよね~。

 まあ、池田屋事件だし、子母沢寛の原作もあるしで、これはもうどうしようもなかったんだろうし、これはこれでうまくまとまった筋立てになってたりするんで、ま、仕方ないかなと。

 ただ、この頃、ぼくは池田屋事件に興味があって、ちょうど150年前の祇園祭の夜だったりして、今年は大船鉾も150年ぶりに復活したりするものだから、ここらで池田屋事件の真実を見つめなくちゃいけないとも、こころひそかにおもってたりするのだ。

 真実はなにかって?

 ここでは書けないな~笑

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