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まぼろしの邪馬台国

2014年06月28日 00時37分43秒 | 邦画2008年

 ◇まぼろしの邪馬台国(2008年 日本 118年)

 英題 Yamataikoku

 staff 原案/宮崎康平『まぼろしの邪馬台国』 監督/堤幸彦

     脚本/大石静 撮影/唐沢悟 美術/相馬直樹 音楽/大島ミチル

     主題歌/セリーヌ・ディオン『ワールド・トゥ・ビリーヴ・イン ヒミコ・ファンタジア』

 cast 吉永小百合 竹中直人 宮崎香蓮 黒谷友香 麻生祐未 余貴美子 由紀さおり

 

 ◇ついに吉永小百合が卑弥呼に

 その昔、

 卑弥呼を演じたのは岩下志麻や高峰三枝子とかだったような気がするけど、

 そんなことはどうでもいい。

 書籍をめったに読まない僕の本棚に『まぼろしの邪馬台国』が入ってる。

 昭和55年に出された改訂版だ。

 当時、ぼくは大学生で、邪馬台国にとっても興味があって、

 まあそんなことから買い求めたんだけど、

 いやあ、なんていうのか、邪馬台国論争もさることながら、

 宮崎康平その人に興味を抱かせられたような覚えがある。

 で、実をいうと、その頃、

「これ、映画にならないかな~」

 とか、漠然とおもってた。

 だから、この映画化が発表されたとき、うわっとおもった。

 けどまあ、予想どおりの出来栄えだったし、

 どうして、宮崎和子さんの半生が中心になってるのかがよくわからない。

 吉永さんの映画なんだから当たり前だろ!

 とかいわれそうだけど、でも、なんてゆうのか、

 ちょっと、ぼくの望んでた感じとちがうんだよね。

 夫婦の物語となるのはかまわないんだけど、

 問題は邪馬台国であって、それを調べ始る切っ掛けに至るまでが、

 長い。

 ていうか、要らない。

 邪馬台国九州説に没頭してるふしぎな男がいて、

 それを支える献身的な奥さんがいて、

 ふたりがもうぼろぼろになっても認められず、

 たったひとつの証を探そうとしているほんの数日の話でいいじゃん。

 余計な枝葉をくっつけちゃうと、

 吉永さんの卑弥呼も印象が薄くなっちゃう気がするんだけどな。

 どうしても、邦画は箇条書きのような半生記になっちゃうんだけど、

 そのあたりもうちょっとだけ頭をひねられないかな~と、

 くそなまいきにもおもってしまうわけなんですよ。

 ちなみに、

 さだまさしの曲に「まぼろしの邪馬台国」を歌った作品がある。

 ぼくはとっても好きな歌なんだけど、

 こちらの方が、ストレートに宮崎康平を印象づけてる。

 さすが、さだまさしだ。

 で、なんで、この映画の主題歌が、さだまさしでなかったのかが不思議だ。

 まあ、そもそも映画の主題歌がタイアップされる日本の習慣は、

 ぼくは好きじゃないけどさ。

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