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マイ・ビューティフル・ランドレット

2014年06月29日 18時45分16秒 | 洋画1981~1990年

 ◎マイ・ビューティフル・ランドレット(1985年 イギリス 97分)

 原題 My Beautiful Laundrette

 staff 監督/スティーブン・フリアーズ 脚本/ハニフ・クレイシ

     撮影/オリヴァー・ステイプルトン 音楽/ルーダス・トナリス

 cast ゴードン・ウォーネック ダニエル・デイ=ルイス リタ・ウルフ ロシャン・セス

 

 ◎パンツを洗ってて幸せなのか?

 だからといってコインランドリー屋さんを否定しているとか、

 クリーニング店を揶揄しているわけでないことは、

 この映画を観ればわかる。

 ただ、パキスタン移民の子ゴードン・ウォーネックと、

 ちょっと過激な人種差別主義者の英国人ダニエル・デイ=ルイスは、

 自分たちが生きていくための現実的な条件として、

 古ぼけたコインランドリーを安っぽいながらもステキなランドリーとして、

 人生を出発させていかなくちゃいけない。

 少なくとも、

 ウォーネックの父親、元ジャーナリストでアル中のロシャン・セスに、

 どれだけ知的に「パンツを洗ってるより大学に行け」といわれたところで、

「結局は、飲んだくれて社会に文句しかいえない無職の貧乏人じゃねえか」

 と反論したところで、誰もが「むりないよな」とおもうかもしれない。

 けど、

 人生の旅立ちってのは、いろんな出発点があるわけで、

 それがたとえ、幼馴染なのにいがみ合う立場に立たされた2人でも、

 異性の恋人ができてもおかしくないのに互いに惹かれて抱き合っちゃう2人でも、

 拝金主義の叔父のおかげでなんとかランドリーを開店できるし、

 ここを起点にどんな人生だって送れるし、

 もしかしたらエンドマークの後で、大学へ進学していったのかもしれない。

 だから、

 どれだけ薄っぺらな店だって、人生の起点となれば、

 きらきら輝いているはずなんだ、たぶん。

 だから、マイ・ビューティフルなわけで、

 なんとなく身につまされるところも多いものの、

 なんとなく登場人物たちを応援したくなっちゃったりするんだよな、これが。

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