Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング420. 小説:小樽の翆349. いつもの時間が戻ってきたような・・・

2021年04月02日 | Sensual novel

 

 もう雪景色も、お終いだ。山の雪はまだ融けないが少しまだら模様だ。陽射しは柔らかく明るくなってきた。

 さて夕方いつもの画材屋の親父と雑談をしていると、久しぶりに明菜姉ちゃんと鉢合わせした。

ならば、隣でパフェでも食べてゆくかい?」

明菜「もちーーー、お腹空いたー」

「だろうね、若い人はお昼のお弁当だけじゃ持たないよね。それで夕飯も食べるの?」

明菜「もちろんばっちり食べるよ」

「小春がつくっているんだ」

明菜「あいつ、最近料理を覚えたのよ。なんか楽しくやってるよ」

「料理に才能を見いだしたか」

明菜「小春に向いてそうだよ。そうだ!、オジサンあした私のアトリエ、といっても美術の準備室なんだけど、遊びにおいでよ。マスク必須よ!!!」

「おっ、いいねぇー、じゃマスク付けてゆきます・・・・」

そういって明菜さんと約束をして、家に帰る。

今日は、エアロビクスとウェイトトレーニングの日なんだ。翆とスポーツセンターで待ち合わせだ。

この頃になると、もうお店もやり出してきた。

久しぶりに文さんのお店にゆくと、病院帰りの晃子さんと鉢合わせした。

「身も心も折れたらお終いの感染病棟かなぁー」

晃子「あたし・・・プロレスで鍛えているもん。身体は折れないですねぇー」

翆「だから、感染病棟からは、すごく頼りにされているのよ」

晃子「頼られすぎよ。2週間病棟にお泊まりだったもん。まあそのほうが感染しても外に拡大しないからさ」

翆「食事は?」

晃子「夜は、お弁当の宅配。シャワーを浴びて看護を交代したら、みんな一斉に夜のお弁当をもって自分の蛸壺にゆくの。先生は医局、キッチンのあたりの蛸壺が一番人気かな。感染の恐れがあるから自分達の蛸壺に散ってゆくわけ。弁当屋に、おっさん、もう少しメニュー変えてよって頼んだもん。朝は食堂が、サンドイッチを届けてくれるの。そのれだけがあたし達の楽しみだよね。だから外の飯がダントツにうまい!!!!」

ホンの一寸だけ、いつもの時間が戻ってきたような夜だった。

・・・

小樽も夜は晴れている。

コメント
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