Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

Nikon Freak528. 小樽の旅11. 図書館のこんな使い方があったか・・・

2021年04月22日 | field work

 

 トップの画像は、個人的に好きな画像。

多分小樽の生活の空気が漂っているからだろう。

古い民家があったり、列車が通ると、ついカメラを構えてしまう。

ニコンF3HD+MD4には、標準レンズが調度よく使いやすいことに気がついた頃だ。

さて、旅に出て図書館にゆく。そんな旅人は、まずいない。

小樽も北海道のなかでは早くから開かれた街だから近代の歴史がある。

時間も余り図書館で小樽の古地図を物色しようというわけだ。

図書館の受付に探してもらうと、結構あるではないか。

使えそうな他図は、明治35年小樽明細図とか明治44年小樽全図か・・・。

あとは大正13年小樽市街図、昭和11年小樽市街図・・・。

小樽の都市形成論は、既に誰かが論文にしていたから、少し違う視点で論文を書くと面白いかもな・・・・・。

それにしても紙媒体じゃもらってもなぁー、とつぶやいていたら「何に使うんですか?」と尋ねてくるから・・・、

「学術論文に使うかもしれない」。

そう答えたら別の司書がやってきた。こちらがライブラリアンだったか。

それでリストなど見せてくれて、データを取得する方法などを尋ねていた。

相手が専門家とわかると、突然専門のライブラリアンが登場するのが面白い。

普段は、市民相手の些末な文献探しぐらいの仕事しかないのだろう。

おそらく、そんな専門家が公立図書館にくるなんて機会が少ないのだろう。

こちらは、文献リストから使えそうなデータのリストをアップさせて、あとはメールでやりとりしようかな。

そんなわけで、感染時代の1時間指定の在籍で、早々に立ち去り背後の小樽公園を徘徊することにした。

一巡して、なにしろ2mの吹きだまりと腰まで沈む雪が厚くかぶった団子坂を降りてきたのだから、雪まみれだ。

そこで図書館に戻り、機材のレンズの前面にたまりこんだ雪などを払い小休止だ。

図書館が雪の街の行動拠点になる、そんな使い道があったか。

それから、於古発川に沿って下っていった。

おおっ!、あの川の上に立つ独特の風貌の妙見市場の建物が綺麗になくなり、目下護岸の整備工事をしているではないか。

やはり昨年撮影しておいてよかったぜ。

いずれ小樽の街にしっとりと溶け込んだ古い建築がなくなり、新しい建築と文化財だけとなり、「街も綺麗になったから是非お越しください!」といわれても、

そんなつまんない街には、ゆかねえよ。

古いモノがあるうちに、そして生活の臭いがするうちに訪れ、撮影しておかなきゃだよね。

その頃になって市の役人達は、はじめて気がつくはずだ。

何を求めて小樽を訪れたかとする旅人の心情を・・・。

妙見市場(2020年3月21日撮影)

 

2021年3月3日 小樽市花園

NikonF3HD+MD4,Carl Zeiss PlanerT*50mm/F1.4ZF2、Tri-X

フィルム現像:写真弘社

過去画像、SONY α6600,E18-135mm/F3.5-5.6OSS、ISO400、焦点距離47mm、露出補正-0.7,f/13,1/80

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