Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

Nikon Freak523. 小樽の旅6. 夜の街

2021年04月17日 | field work

 

 フィルム機材を持ち出して夜の雪の街の散策だ。

待ち望んでいた撮影チャンスだ。

だがニコンF3のファインダーを見てもピントがわかりにくい。

暗いのか、接眼部が曇っているのか。

こういうときオートフォーカスだって。

それ違うな!、オートフォーカスは大粒の雪にピントを合わせてくれる。

「小説:小樽の翆」で取り上げたあたりから歩き始め、入船町、花園と、比較的狭いところにある私だけが意味を持つ街だ。

そんな街歩きでフィルム機材固有の光とボケを捕まえたい。

フィルムはISO1600増感現像を前提で、レンズの開放絞りを活用し、時としてネガをみれば街は建築模型のようだ。

なんでもピントを合わせなきゃ、という気力は寒さで失せている。

ピントも怪しく、手振れしている、寒いけど、撮っておこうとする意欲で十分だ。

ザクッ、ザクッと凍結し始めた雪を踏みしめる感触も久しぶりだ。

そんな散策は楽しいけど、外を歩けるのは2時間が限度かな。

気温は零下。

コンビニで珈琲、車が湯気を立てている。

今晩は、うみのやでヒレカツ定食だな。

 

2021年3月1日、2日 小樽市花園、入舟町

NikonF3HD+MD4,Carl Zeiss PlanerT*50mm/F1.4ZF2、Tri-X

現像:写真弘社

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