寒波がきている積丹半島は、被写体が多い。
おしむらくは人間を撮りたいが、こう寒くては外を歩いていない。
そもそも帰りのバスだって余市まで私一人しか乗っていないのだから、走っていること自体が奇跡に近い。
積丹半島の突端神威岬までは、美国からバスを乗り換える。
冬季は神威岬の集落までバスはあるが、その先はゆかない。
神威岬の集落は、新建材の住宅ばかりだろうと推測。
それに美国から道は、海岸線を離れ山道をゆくので撮影意欲なし。
そんなわけで美国で、寒波が巻き上げるパウタースノウの白い風景をタップリ撮影できたのが素晴らしい。
ファインダーなんか雪がこびりついてピントなんかよくわからん。
そうだ、来年も寒波の時に来よう。
寒波予報は3日前にはハッキリわかる。
だから飛行機の便変更可能なチケットを事前に購入しておけばよい。
どうせこんな時期に小樽の宿は、何処でも空いている。
あとは過去の天気予報をみて濃霧や寒波の来る気象配置などを研究するほかない。
寒波を挟んで4泊5日ぐらい来ようと、心は早くも次の冬の小樽・積丹に飛んでいる。
そんな美国の集落を徘徊し、再び「やまとみ」の味噌ラーメンで身体を温めて帰る。
そういえば小樽へきたとき毎日札幌ラーメンを食べていた。
この土地では冬必須の食べ物だろう。
今回は、その食材の写真をまったく撮っていなかった。
寒くて、そこまで気力が回らない。
食材撮影用のiPhonを突っつくのも煩わしくなる。
いや既にスマホのバッテリーがなくなっている。
寒いとバッテリーの消耗が早い。
寒いと、すべての活力喪失!。
2021年3月3日 積丹町美国
NikonF3HD+MD4,Carl Zeiss PlanerT*50mm/F1.4ZF2、Tri-X
フィルム現像:写真弘社