Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

Nikon Freak526. 小樽の旅9. 小樽の路地

2021年04月20日 | field work

 

 列車が小樽駅に到着する直前に見える街の路地が気になっていた。

それは国道5号線から嵐山通を海に向かい、ほどなく左手に、これはいかにもという路地があった。

1棟の大きな民家に多数の小さな飲み屋が集積している路地である。

ぅオッ、凄い!、昭和のランドスケープだ。

画像をみたら、フィルムが大変綺麗に写し撮っていた。

すごい!、フィルムのトライ-XとニコンF3の露出計がドンピシャで合っている。

もちろんコロナ禍で多くの店は閉まっていた。

それでも通路を設けるためにかき分けられた雪が、家の軒先まであるなんていかにも雪国ではないか。

ここまでくると感染なんか怖がるようでは、来れない飲み屋ばかりだ。

地酒専門店をWEBサイトで引くと、「店主が急病により12月16日以降休業しています」とあった。

ついにコロナにあたっちまったか?。

あたっても不思議はない、きわどさがこの路地に漂う。

だか、このランドスケープの路地ぐらいは撮影しておきたい。

そうしておかないと、さっさとビルに建て変わってしまう可能性が大きい。

意を決して路地を乱写し通り過ぎた。

そんな路地を徘徊していると、身体も冷えてくる。

私は、通り過ぎつつ乱写し、おでん屋ふじりんへ向かった。

調べると我が母校の先輩であり、居酒屋探訪家兼グラフィックデザイナーの太田和彦さんもきていたらしい。

多分彼は、朝倉教授か高山教授に教わっていたのだろう。

私も教わったけど・・・。そんな話は、どうでもいいか。

増毛の酒「鬼ごろし」で旬のニシンの刺身とおでんで夕飯だ。

今は9時で閉店は、むしろありがたい。

早く帰れて、ホテルの銭湯にもう一度行けるからだ。

感染症のライフスタイルも、そんなに悪いモノではない。

明日も早いから、ホテルの銭湯で暖まり、早々に寝てしまおう。

 

2021年3月2日、3日 小樽市花園

NikonF3HP+MD4,Carl Zeiss PlanerT*50mm/F1.4ZF2、Tri-X

フィルム現像:写真弘社

コメント
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