小樽の街に別れを告げ、海岸線を新千歳に向かう途中の函館本線のランドスケープが面白い。僅かな区間でしかないが、それでも線路が海際を走り、波の高いときはどうなるんだろう。そんな時に乗ってみたいと思うが、多分運休だろう。
かっては本州との連絡路線であり多くの特急列車が走っていた函館本線も、北海道新幹線が札幌まで開通すれば、地元運営の鉄道会社になるか、小樽〜倶知安間の沿線人口が少ないから廃線されてバスに置き換えられるかもしれない。
列車の窓は、冬の積雪で大いに汚れているから風景がストレートにみられるわけではない。ああっ、惜しいな、せっかくの夕方の空なのにと思う。だがここは、最近のphotoshopの力が大きい。
先ずトーンカーブを用いてトーンを大いに変化させ、ガラス窓の汚れを消し去り、ついで彩度をあげ、カラーバランスをコンタックス風の色にしてしまえば画像として見られるようになる。そこまではしなくてもオートで補正すればよく、その比較画像を下段に張っておく。
三泊四日の旅も、寒波がきたときの風景は魅力的だった。冬の時期しかない、こんなに充実した旅ならあと数日ぐらい滞在していたら、もっといろんな発見があっただろう。
おそらく最後の冬を経験できたことは幸いだった。この時期を逃すと、ランドスケープは雪の汚れがめだってくるだけだ。
新千歳空港で、大半の荷物を宅急便で送り、六花亭のストロベリーチョコをお土産にし、ラーメン横丁の白樺亭で味噌ラーメンをすすり、あとはpeachの機上で本を読んでいたら、なんなく関空へついた。飛行機は10分遅れだったが最終リムジンバスまで20分はある。関空の冷たい風が暖かく感じる。
補記
小樽から関西へ帰りたいとする。快適なフェリーがあるではないかとするWEBの意見が多い。しかし京都人にとっては飛行機しかないと断言しておく。
新日本海フェリー小樽発は、時間どおりに動いたとして21時15分舞鶴着。そのあとJR東舞鶴駅から京都駅まで当日に到着できる列車がありませんし、高速バスも同様です。従って舞鶴泊まりとなります。しかも舞鶴の宿は概して高い。快適なフェリーの中で1日すごしたあと、そんな舞鶴の宿というのがいただけない。むしろ日本海の荒波で4時間ぐらい遅れてくれれば、朝のJRや高速バスで帰ることができるけど・・・。
また新日本海フェリー苫小牧発だと敦賀港20:30分着。これなら敦賀駅から新快速も特急もあるので当日中に京都に帰れる。ただしフェリーが同様の理由で遅れたら敦賀泊まりである。敦賀には東横インがあったけど・・・。
どちらにしても不安定要因があり、京都人にとっては使えない交通手段だ。こういうのは、何かの時の非常手段だと理解しておいた方がよい。
フェリーが夜発着としているのも道路渋滞を避けての事だろうから、車以外のビジターにとっては使えない移動手段だ。
それを思うとトワイライトエキスプレスがあればよかったねと鉄ちゃんはいうかな。札幌-京都の所要時間は、22時間30分。フェリーより遅い(笑)。
2021年3月3日 函館本線小樽-手稲
NikonDf,Carl Zeiss Distagon25mm/F2.8T*ZF
1)ISO400,露出補正0,f/8,1/200
2)ISO400,露出補正0,f/8,1/640
3)ISO400,露出補正0,f/8,1/400
4)ISO400,露出補正0,f/8,1/400
5)ISO400,露出補正0,f/8,1/400
6)ISO400,露出補正0,f/8,1/320