Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

Nikon Freak525. 小樽の旅8. 近代建築へ義理!

2021年04月19日 | field work

 

 オーセントホテルから海側へ下れば、近代建築を通り抜けて運河沿いの倉庫群にゆく。

一応建築の人間だから、近代建築に義理を立てながら・・・。

トライ-Xで撮影すると、退屈で思わせぶりな近代建築群もいいじゃん。

まあ建築というよりは、フィルムのおかげなんだけど・・・、といったら建築の研究者としては不謹慎か。

もう一つニコンF3の露出計は中央重点測光が、スポット測光に近い露出をたたき出すので光を巧みに拾い出してくれる。

つまり露出がいい感じに決まる。

振り返るとオーセントホテルがある。

現代建築家は、近代建築をつくってきた名うての建築家ほどには才能がないので、あれで我慢しよう。

屋上は、チャペルではなくせめて望楼にしてくれた方が海の眺めを経験できて良いのだが・・・。

オーセントホテルの良いところは、商店街に顔を並べて裏口とベーカリーを設けていること、銭湯が付いていることにつきる。

雪のフィールドから帰って銭湯にはいれるのはありがたい。

おかげて部屋のユニットバスを使うことなく、毎日銭湯通いだった。

あとは部屋に電子レンジでもあればよいのだけど・・・。

不用なのは最上階のレストラン。

おそらく近代建築越しに海が見えるようにしたのだろうと推測。

営業していないのでは論外だ。

それより1階のロビーの半分をレストランにして街に向かって店を構えればよい。

目の前に市の文化財であるレンガ館と緩い坂道、ここで朝早くから夜遅くまでやっている街評判のキュイジーヌを設けることを提案したいね。

その方がはるかに繁盛するだろうし、小樽は朝飯を食べるところが少ないから好都合だ。

昔のように宿泊客だけに食事を提供すればよい時代ではないし、またわざわざホテルまで食事にゆく時代でもない。

立地もよくクラシックな外観も街に合っているだけにおしかったな。

そこまで知恵が働かない経済優先のオーナーや才能に恵まれなかった建築設計者だったのだろう。

街の賑わいに貢献できてこそホテルのキュイジーヌだ。

近代建築と見比べると、そんなことを考えてしまう。

 

2021年3月2日 小樽市

NikonF3HD+MD4,Carl Zeiss PlanerT*50mm/F1.4ZF2、Tri-X

フィルム現像:写真弘社

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする