日本では年間600万トンの食品が捨てられており、これは、国民一人当たり毎日茶碗一杯のご飯に相当すると聞く。食料自給力40%弱で、現在の物価高を考えると、真剣に日々の暮らし方を改善しなければならない。生産された野菜は流通段階で、規格外(大きさ形状)で安易に捨てられるが、それらを安価に提供したり、味は変わらないものは調理加工して消費できる。消費に必要なところへのタイムリーな食品提供ができれば食品ロスは防げる。そこで、ICTの積極的活用を提案したい。情報を集約し、情報のリアル提供がこの課題を、そして物価高、食料自給力の解決に結びつくのではないか。コロナ禍、異常気象、エネルギー不安、1紛争による世界の混乱などなど、大きな試練に陥っている今日、世界全体で十分考えなければならない問題である。