参院選は予想通り、自民党が単独過半数を獲得、改憲勢力2/3を確保した。今回の選挙では、改憲や経済問題ばかりではなく、コロナパンデミック、戦争、気象変動、人口減少も論点であったはずだが、有権者は現状を維持した。与党にも劣る野党政策の貧弱さ、それでも、独裁政治は誠実な政治家のこころを歪め、果てはこの国を滅ぼしてしまう恐ろしさは、有史以来何度もくり返してきた大きな過ちである。民主主義の最大の根幹である議論を権力でねじ伏せ、嘘と異常なる忖度を正当化する自民党の意のままでは、この国には本当の幸せはやってこない。英国が与党内部からジョンソン首相を辞任に追いやったことに、民主主義の国だと思った。政治は、多数の意見のある中で、常なる緊張感をもって、真に国民に役立つことを目的として活動を行うものである。決して、自分たちの利益のための政治ではいけない。来春は統一地方選、3年前に意気揚々と公約をもって首長・議員になられた方々は、今一度、民の顔を浮かべながら、緊張感をもって総括し、残された日々の活動を行ってほしいものである。