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『地名ものがたり』~地名の尊さ、庶民の知恵と暮らしがある~

2018-04-03 11:49:20 | 郷土の歴史
4月1日から京都新聞朝刊の1面コラムに『地名ものがたり』が連載されている。京都、山城、近江の説明は、簡潔明瞭でよく理解できる。地名は、地理・地形やそこに生きた人々の暮らし出来事文化を表していることが多い。現在住んでいる京田辺市の多々羅は、欽明天皇時代に百済国人爾利久牟(にりくむ)王が住居したところといわれ、鉄工の業を伝え、朝廷より多々羅の姓を下賜されたそうである。歴史の大半は、領主や支配者などの上位者を中心とした出来事を伝えるが、それは一般民衆にも影響を与えるとともに、彼ら自身の暮らし慣習もあり、まさに尊いものであるからこそ、末永く子孫たちに残そうと名づけられた地名もある。そんな中、土地住宅開発や市町村の合併で、分かり易くナンバリングされた町名に否応なしに変わりつつある。その真意を知って欲しいと行政にも何度か訴えたことがあるが、合理的で効率的な丁目番地が当然の如く大手を振って名付けられていく。残念ではあるが、歴史文化のある地区がナンバリングされたならば、せめてもの、昔の地名の案内標識を建てて残して欲しいものだ。我々の先祖が生き抜いた暮らし文化を継承するためにも。







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