相変わらず、伊藤若冲人気は衰えないのか、家近くにある「若冲の屋敷跡」に関する問い合わせがよくある。以前、いろいろと調べたが、古文書、古議録に関するものの中には、見当たらない。古老の雑話の中に、「ひげぼうぼうの老人」が鶏の絵をかき、米一斗と交換していて暮らしていたとの話が出てくるが、そのことが言い伝えられきたようである。歴史の真実性としては、NOである。言い伝えは、いろいろと尾ひれがつき、近所の大きな屋敷の表札が「伊東」であるので、ここが屋敷、若冲が住んでいたということで盛り上がったのだが、詳細を調べると全く関係ない屋敷であった。
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