午後、ホテル綾部に行き、谷垣代議士の代理として、『中東和平プロジェクトIN綾部』の市民大会に出席した。
イスラエルとパレスチナの紛争遺族の子ども達10人が自らの体験や平和へのメッセージを述べた。
前回、綾部で大会があったのは2003年・夏のことだった。
その年の9月、東京の警備保障会社テイケイの高花会長のご配慮で、イスラエルへの社員研修に同行させていただいた。
プロジェクトの様子をまとめたビデオと報告書をエルサレム市、ペレス平和センター、イスラエル日本大使館、イスラエル外務省のハイム・ホシェンさんなどに届けて喜んでいただいた。
高花会長と旧知で、現地案内をしていただいたエリ・コーヘンさんは、帰国後1ヵ月ほどして、駐日イスラエル大使に就任された。
2003年10月に結婚したので、あれから7年でずいぶんいろんなことがあり、政治状況もずいぶん変わった。
テイケイの社員研修に同じく同行されていたジャーナリストの大高美貴さんに誘われ、イスラエルの砂漠の中にある小さな村を訪ねた。その村は、ユダヤ人とアラブ人がちょうど半分ずつ暮らしている村だった。
村長さんに「綾部から来た」と話した途端、「アヤベ!」と村長さんが喜ばれた。その村のユダヤ人少女が綾部でのプロジェクトに参加したこと、彼女のお母さんは村の小学校の校長をしていることなど話され、すぐにお母さんを呼び出していただいた。
お母さんは「娘は日本でのプロジェクトに参加して、日本の皆さんに本当によくしていただいたと喜んで帰ってきました。ありがとう!ありがとう!」と何度も感謝の言葉を述べられた。
娘さんは村の外にある学校に通っているため出会えなかったが、お母さんにたまたまお出会いできて良かった。
大高さんが書いておられた文章の中に、「パレスチナ自治区のあるお宅に日本のカレンダーが飾ってあった。日本では珍しくもない風景写真のカレンダーだったので、なぜこんなものが飾ってあるの?と聞いたら、『これは天国の絵だから』とその家のおばあさんが答えられた」というものがあった。
“瑞穂の国・日本”は天国であり、平和の象徴であると思う。
日本から、綾部から、平和へのメッセージを発信し続けていくことには、大きな意義があると信じている。