朝4時に起床し、4時半から黒住教本部の神道山に登った。登るといっても、エスカレーターが山頂まで整備されている。
山頂には、日の出を遥拝する舞台があり、信者さん方が早くから座って待っておられた。
しばらくすると教主様がお越しになり、朝の祈り『日拝式』が始まった。毎日、日の出の20分前から行われている。
みんなで祝詞を上げ、“ご陽気修行”という腹式呼吸のようなことをしながら、日の出を待つ。
神々しい日の出を拝み、心が洗われるような素直な清々しい気持ちになった。
『日拝式』の後は、『大教殿参拝』、『奥都城参拝』と続いて、朝のお勤めは終了した。
大教殿という神殿では、『道の理』という一文を読んでいただいた。教祖がおっしゃった言葉をまとめたものだそうだが、心の中にストンと落ちる気がした。
人(ひと)というのは、陽(ひ)が止(と)まるから「ひと」というそうだ。
心は「こごる」という意味で、太陽の陽気が体内で凝結して「こころ」となっているので、欲を捨て、正直になれば、太陽と同じものが体内に宿っている。
神様に任せて、全ての体験をありがたいと思い、太陽の光を体内に止めて、おもしろく楽しく思い続けて生きれば、人が活きてくるのだそうだ。
今の教主様は、『まることの生活信条』ということを広められている。
一、お日の出を拝もう
一、親を大切に、先祖を敬おう
一、明るいあたたかいことばを使おう
一、人に親切に、とりわけ弱い人に あたたかい手をさしのべよう
一、人のために祈ろう
“まること”というのは、“循環”のことであり、また“誠”という言葉でもあるらしい。
昨日の喜楽鉱業と驚くほどピタッと重なった。こういうことは宗教的には“神慮”というそうだ。
宝物館で備前焼を見学した後、教主様に朝食を御馳走になった。偉大な、気さくな、あたたかい方だった。