四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために、さらなる「挑戦」を!

没後40年・有道佐一回顧展を鑑賞する会

2024年08月12日 | アート・文化

12日㈪11日の山の日の振り替えで祝日。

 綾瀬駅前のバーガーキングで遅めの朝食を食べながら、小源太と小一時間あれこれと話。その後、東京駅に向かい、11時54分発の新幹線で京都に戻った。

 先日から南海トラフ地震の警戒で三島駅から安城駅の間はスピードを落とすため、若干、京都駅への到着は遅れた。

 

 京都に戻って、市営バスで京都市京セラ美術館に。15時半から京都あやべ会(村上晨一郎会長)「没後40年・有道佐一回顧展を鑑賞する会」に出席した。

 村上会長の挨拶で開会。約50名の綾部関係者が出席されていた。

 戦後の美術関係者の中で、最も早くから有道佐一画伯の絵を見出しておられた星野画廊の星野桂三オーナーがどうやって有道画伯の絵と出会い、絵についての研究を深められていったか、また有道画伯やその周りの方々との交流等についてお話された。大変興味深いお話だった。

 有道画伯綾部市志賀郷地区の篠田町に生まれて、山家地区の東山町で育ち、18才で鹿子木孟郎画伯に弟子入りした。30才からは鹿子木画伯の助手を務めて鹿子木画塾等での指導をしていたという。

 39才から1年間、鹿子木画伯の援助でフランスのパリで絵を学んだ。その際には著名な彫刻家ジャコメッティに見出され、サロン・デ・チュイルリーの客員に推されて同サロンに絵画の出展を許されたという。

 帰国後中央画壇からの誘いには乗らず、昭和58年に87才で没するまで東山町の実家で故郷山家の風景画を中心に一心に描き続けた。晩年には日本画の作品も多く残している。

 星野オーナーは「有道画伯の絵はパリで描いたものがスタートで、20代から40才頃までの作品が見つかっていない。それが出てくると貴重だ」とおっしゃっておられた。その頃は画家として最初に油が乗ってきた良い時期だそうだが、助手時代でもあり、鹿子木画伯の作品の手伝いや画塾での指導等で忙しく、ご自身の作品は残せなかったのかもしれない。

 有道画伯は細かい点描で絵を描かれるが、これは鹿子木画伯の画風とは異なり、太田喜二郎画伯の影響ではないか?ということだった。太田喜二郎画伯も鹿子木画伯の影響か、何度も山家へ足を運ばれ、奥様は東山町から嫁いでおられるそうだ。「山家」という作品もあり、それは府立鴨沂高校に飾ってあるとのことだった。

 

 星野オーナーに続いて、有道画伯の長男の有道大作さんがお父さんとの思い出やお父さんからお聴きになっている話を語られた。

 私の父有道画伯との思い出を語った。38才で綾部に帰り、市会議員になった頃「新生時報」という「あやべ市民新聞」の前身の地方紙で有道佐一さんを取材したこと、綾部での個展の開催に至った時のエピソードなどだった。

 読売新聞の大西さんという記者囲碁友達で、その大西記者に有道画伯のことを「綾部には凄い画家がおるぞ」と教えてもらったとのことだった。

 

 懇談の時間は早退し、「没後40年・有道佐一回顧展」を鑑賞した。大変大きな会場で、今までに観たことがないくらいのたくさんの絵が出展されていた。

 「幻の画家・有道佐一回顧展」8月18日㈰まで、京都市京セラ美術館で開催されています。ぜひ、お運びください。

 

 夜は久しぶりに綾部に戻った。

 温二郎はオーストラリアでの研修生活を楽しく送っているようだ。毎日、妻のところには電話がかかっていたそうだが、「今日はかかってこない」と言っていた。


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児童相談所のあり方を考えるシンポジウム第二弾

2024年08月11日 | 教育・子育て

10日㈯12時から綾部市空手道連盟(会長:四方源太郎)総会に出席した。弁当を食べた後、阪梨學特別顧問にも出席いただき、役員の皆さんと議事について審議した。

 役員改選では引き続き、会長を務めることになり、副会長には理事長の井田匡昭さん、理事長(事務局長兼務)には保坂朋宏くん、事務局次長に牧野裕晃くんが就任することになり、事務局長の村上真哉さんは監事を務められることになった。

 総会の後、綾部駅を13時56分発の特急で東京に向かった。途中、嵯峨嵐山駅の手前で踏切の異常信号が押されたとかで10分遅れ、乗り換えを15分で取っていた新幹線にはギリギリ乗れた。

 17時40分頃に東京駅に着き、北千住駅で小源太と待ち合わせて食事。お盆には帰ってこないそうで、最近の近況を聴いた。

 来年の今ごろは3回生で、そろそろ就職活動の時期にもなってくる。そう思うと4年間の大学生活もあっという間だと思う。

 

11日㈰11時から文京区文京シビックホールにて、児童相談所のあり方を考える地方議員懇談会(代表:岩波初美千葉県議)主催児童相談所のあり方を考えるシンポジウム第二弾「児童相談所による親子分離の実態と専門職の役割」に出席した。

 児童相談所(児相)による「人権侵害」である「誤認保護」問題について考え行動しようとする地方議員の集まりが昨年、相次いで発足した。

 今回のシンポジウムの主催団体である児童相談所のあり方を考える地方議員懇談会神戸の木原功仁哉弁護士、京都の南出喜久治弁護士の呼びかけで集まった児相問題全国議員連盟(児相議連)の二つの組織だ。

 私は平成30年に児相による「誤認保護」の被害者から相談を受け、京都府の健康福祉部や児相とやり取りをした。この件は裁判所に申し立てた京都府が申し立てを取り下げるという結果になり、事実上、保護者の言い分が認められた。(京都府は双方が和解できたので取り下げたから負けていないと主張するが、結果として罪もない親子が8ヶ月の間、一切の音信不通状態で引き離され、裁判をしていなければ成人まで会わせてもらえないことになるところだった)

 その後、府議会の委員会や本会議等でこういった「誤認保護」を起こさない対策について質問し、その内容はこのブログでも書いていたので、それを見られた両組織の関係者からお誘いがあり、私は両組織に加入することになった。

※参考:2023年6月5日付blog「児童相談所のあり方を考える地方議員懇談会」

※参考:2022年2月1日付blog「一般質問①児童相談所業務に対する第三者の評価・検証について」

 組織に入って全国の議員さん達と交流する中で驚いたのは、私が相談を受けたような事例が全国では相当数あり、家庭をメチャクチャにされてしまった被害者が今もなおたくさんおられることだ。

 この問題の解決には事実をできるだけ多くの政治家や市民が知ることが必要だと思い、その力を大きくするために両組織の連携を図ろうと間を取り持った。

 今日の東京でのシンポジウムに当初は木原弁護士が来られて基調講演されると聞いていたのだが来られなくなったようで、冒頭にメッセージが読み上げられた。

 シンポジウムでは最初に東邦大学名誉教授で精神科医の黒木宣夫先生が「児童相談所の現場で今何が起きているのか?専門職に求められる役割とは」と題して講演された。

 午後からは当事者の方が4名、悲痛な経験をお話された。

 いかにして児相が子どもを連れ去り、どれだけ説明してもいっこうに児相に耳を傾けてもらえなかったか、どうやって子どもが帰ってくることができたか、その後はどのように子どもを守っているか、についてをお聴きした。保護者だけでなく、お子さんも話をされた。

 会場からも体験談を話される方もあったが、手紙を書いても検閲されて届けてもらえない、当然、面会はできない(児相からはやっていない虐待をしたと認めれば会わせると言われる)、「好きな絵を描きなさい」と児相職員に言われた子どもが親や家族の絵を描くと「なぜあなたはこんなものを描くの」と叱責されてビリビリに破られる(三匹の子豚の絵ですら、「これは家族でしょ!」と言われて破られたという話もあった)など「ここはどこの国で、いつの時代か?」という話を聴いた。

 こういった話は既存メディアではまだほとんど報道されたことがない。社会に知らせ、社会問題として扱われるようにすることが重要だと考えている。それもあって、前々号のげんたろう新聞では1面2面でこの問題を取り上げた。

 私はたまたま6年ほど前に相談があって、この問題を知った。最初は「本当に児相がそんなことをするのかな?」と思った。

 しかし、その後の京都府や児相とのやり取りを経て、そこには大きな問題があるというのが確信になっている。

 この問題は関わりにくい問題だ。でも、私は児相の問題に気がついてしまった。放ってはおけない。

 

 終了後参加された役員や議員有志の方々との懇親会にも出席した。


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綾部建設業協会との意見交換会

2024年08月09日 | 政治活動

日㈮午後に相談事の来客あり。

 18時から綾部建設業協会(吉田博美会長)と自民党府議・市議との意見交換会に出席した。8名の市議と8名の建設業協会役員にご出席いただいた。

 この会は年に1回開催しており、今年で3回目。様々な建設業界の課題について意見交換しており、今日は災害時の綾部市の対応や今後の綾部市のまちづくり、市営住宅のこと、土木業界に進む若者の育成などが議題となった。

 私は吉田会長に続いて最初に挨拶し、閉会挨拶は自民党綾部支部幹事長の種清喜之市議が務めた。

 意見交換会の後自民党綾部支部副支部長の高橋輝市議の乾杯で懇親会となり、懇親会の締めの挨拶綾部建設業界の渋谷良作副会長が務められた。

 懇親会では北陸新幹線のことも話題になっていたが、「現行の小浜京都ルートは難しい」というのがプロの建設業の方々の意見だった。

 建設業協会の皆さんとはこれからも定期的に意見交換し、綾部市のまちづくりを共に担っていきたいと考えている。


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オーベルジュKIKUYAへ

2024年08月08日 | 食・レシピ

日㈭決算審査も終わり、今日からは時間もできたので、午前中から自民党の党費集金に回り始めた。

 久しぶりに綾部市十倉中町にあるオーベルジュKIKUYA(駒井靖代表)食事をした。

 昨年6月に飲食業許可を得て、年末には宿泊の許可も受けられた。まだオープンから1年くらいのお店だが、少しずつお客さんも増えてきているようだ。地域にもうまく溶け込んでいただいるようで嬉しい。

 今日も新しくお客さんになってもらえそうな方々を紹介するためにお連れした。

 お店は予約のみで、昼は蕎麦コース(3500円)、夜は懐石や天ぷらコースなど、希望と予算に合わせて食べさせてもらえる。店主の駒井さんは京都の花街、宮川町で100年続いた天ぷら割烹「喜久屋」の三代目だったが、宮川町のお店は閉めて、綾部でペットOKの宿を始められた。素材や調理法などに深いこだわりを持っておられ、料理は心がこもっていて美味しい。

 今日お聞きしていたら、ある程度のものは希望に沿って料理していただけるそうだ。鱧のコースもできるし、月に一度はカレーのイベントも開催されている。

 鮎に添えられていた色どりの白いレンコンは写真撮影の前に食べてしまいました。

 蕎麦コース(3500円)にはもう1種類の蕎麦とデザート、コーヒーが付いています。別途、昼でも飲み物は注文可能です。

 

 食事後、口上林まで来たので、そのまま中上林に行き、自民党費の集金に回った。府道舞鶴和知線の清水自治会内の狭隘箇所は工事が始まっていた。


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北陸新幹線、敦賀以西ルートの問題点

2024年08月07日 | 論評・研究

日㈬北陸新幹線の敦賀~新大阪区間についての与党整備検討委員会(与党PT)が開催され、「京都駅の位置図」等が国交省や鉄道運輸機構から与党PTの国会議員に対して報告されたと夕刻に報道があった。

※参考:報告資料「北陸新幹線(敦賀・新大阪間)詳細駅位置・ルート図(案)ご説明資料」

 この図は数日前には新聞等で報道されていたので、内容に関してほとんど新しい情報はなかったが、この程度の薄い進捗状況1年半後の令和7年度末(令和8年3月頃)に事業着手するというスピード感には驚いた。

 

 環境影響評価についても、今は「準備書」公表の段階であると記載されている。

 数ヶ月前、福井県のある国会議員は「すでに環境影響評価の調査は終わっていますよ」と私の投稿に対して誤解を生む情報をコメントしてきた。

 そのコメント以降にも「ある場所でこれからボーリング調査を行います」という「非公表、議員限り」での情報提供が京都府から私には届いた。まだその状態なのに「終わった、終わった」と先に進めようとする姿勢には誠実さが感じられず、不信感を抱いている。

 当時は「自民党の議員同士がネット上でやり合うのはみっともない」と無視したが、その後、東海道新幹線の事故による運休に対しても、あまりに脳天気なコメントをされるので注意した。

 

 京都市内の駅だけでも3案あり、案によっては大規模な用地買収が必要になる。案を確定する前から、買収の目途はすでについているということだろうか?

 京都市内での地下水への影響も「調査の結果影響なし」(下記)と書かれているが、京都市民は「はい、わかりました!お国の皆さんのお好きなように掘ってください」となるのだろうか?

① シールドトンネルは基本的に水を通さない構造のため、トンネル内に地下水を引き込まない。

② 京都市街地の地下水は、浅い層・深い層ともに地下水が面的に流れているため、十分な厚さがある帯水層に対しシールドトンネル(約10m)は点の構造物となり、地下水をせき止めない。


このため、シールドトンネルによる地下水への影響は発生しないと考えている。

なお、京都市街地地下水への影響解析を実施したところ、トンネル設置に伴う地下水位低下域の発生は予測されなかった。

 

 私が一番気になるのは、この計画図では私たちの「命の水源」である由良川の源流地域である南丹市美山町の江和地区を新幹線がトンネルで通ることだ。

 それについては調査がなされているのかの言及もなく、万が一、水量減少や水質汚染があった場合の政府による補償がどうなされるのかについて全く分からない。トンネルの掘削土には大量のヒ素が含まれることが分かっており(以前の国の調査では約3割含有)、その処理方法や残土処分地がどこになるのかも分からない。

 

 一方で今回明確になったのは、当初2.1兆円と言われていた建設費が最大5.3兆円(これもさらに上振れする可能性がある)と2倍以上に跳ね上がったことと、当初15年と言われていた工期が最大30年近くまで延びる(さらに延びる可能性もあり)ということだ。

 2.1兆円の時点で「1.1」だったB/C(費用対効果)5.3兆円で「1.0」を下回らないということはないだろう。国交省が決めている着工条件では「1.0を上回ることが望ましい」となっており、「0.9だからダメ」とはならないかもしれない「0.5でもOK」ともならないだろう。

 

 京都府の負担金額も一切明らかにされていない。JRが貸付料を負担した残額の3分の1を京都府を含めた地元自治体が負担することになるので、JRは事業を進めるのなら、まずは自らどれだけ負担できるのかをハッキリさせるべきだと思う。リニアのようにJRが事業費を全額負担するのなら、その点の話は変わってくるだろう。

 国が「地方交付税で戻しますから」と言っても、私は眉唾だと思っている。そう言うなら、まず最初に地方交付税の明細を明らかにしてもらいたい。

 この北陸新幹線事業には「国益」があるのかもしれないし、駅ができる京都市や京田辺市には「受益」があるのかもしれないが、京都府北部には全く「受益」がないし、むしろ「損害」が出る可能性もある。

 この事業で京都府の予算が厳しくなって、府北部の事業も減らさざるを得ないと言われたら、ただでさえ厳しい府北部の経済を崩壊させ、人口減少にさらに拍車をかけることになるだろう。

 

 私は「大規模事業」や「開発」に反対ではない。敦賀以西を大阪につなぐことも進めてほしいと思っているが、府北部にマイナスしか及ぼさないルート案には賛同できない。

 与党PTの委員がトンネルを掘る美山町や由良川を利用する中丹地区の府民、地下水を懸念する京都市民の声を直接聴きに足を運んだことがあるのだろうか?ルート案が決定されてからこれまでに何年もあった訳で、なぜそれをしなかったのだろうか?それをやっていれば、どういう結論を導き出すべきか、自ずと分かる話だと考える。

 

 自然の流れは自ずと落ち着く場所が決まっている。今は渦巻きの中にあっても、いずれ落ちるべきところに落ちていくのだと思う。

 

 京都府の西脇隆俊知事からは、下記の冷静なコメントが発表された。


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決算審査終わる

2024年08月07日 | 京都府議会

日㈬昨夜も京都に泊まり、朝9時に府議会へ。今日で監査委員による決算審査は最終日。資料を読んで備える。

 10時から総合政策環境部の決算審査。「移住の取り組み」「大学生との連携」「DMOの活動」等についてを担当。「移住」はおおむね成果が出ていると感じているが、首都圏や大阪での移住セミナーを開催する際に、そろそろ「京都」で売るよりも、「綾部」とか「福知山」とか「亀岡」とか「丹波」「丹後」「山城」というように細かい地名を出していく方が興味を引く時代にもなってきているのではないかと指摘した。

 また、「移住」と「仕事」をセットにした取り組みをもっと強めたらどうかと提案し、就職セミナーは新卒や若手を狙う「移住」とセットにすると中堅世代の「転職」を取り込むこともできるのではないかと述べた。

 移住者でもすぐに可能な「仕事」としては「ライドシェア」が良いと思っている。運転さえできればすぐ始められるのと、道を覚えたり、人と知り合いになるのにも効果的だと思っている。過疎地ではニーズも大きい。

 自治体型ライドシェアのシステムを京都府が整備して、各市町村で取り組むようにしたら良いのではないだろうか?

 「デジタル古文書」の保全についても提案した。

 ネット上には個人の方が投稿しておられる「お城」「寺社」「祭り・伝統行事」「飲食店」「郷土史」などの情報がたくさんあるが、その方が亡くなられた後、その情報は消えてしまうのではないかと懸念している。

 例えば、綾部市にある水平器メーカー㈱アカツキ製作所の元社長である鍋師有さん「なべちゃんのHP試作箱」というページ綾部の歴史のことを調べる際にはよく検索に引っかかってくるので重宝している。

 こういった「京都府」に関わる情報を未来永劫、京都府が管理できるよう、生前に契約できる仕組みを創ってはどうかと提案した。

 答弁では「以前、国立国会図書館の方に教えてもらったことがあるが、世界中のインターネット情報を保管しているサイトは存在するので…」ということだったが、その情報を再利用しようとする際の「著作権」のことなど、お元気なうちに整理しておいた方がその情報を役立てることができるのではないかとさらに提案した。

 京都府に関する「デジタル古文書」の保存は京都府の総合政策部くらいしか考えるところがないように思うので、将来の歴史学、民俗学等の有益な資料として保存の仕組みを考えてほしいとお願いした。

 デジタルは便利だが、長期保存には向かないところもある。「日本の古墳時代で、歴史が残っていない『空白の数百年』というのも、もしかしたらデジタルの時代だったのかもしれませんね」と言ったら、皆さん笑っておられた。

 

 午後商工労働観光部の決算審査。私は「中小企業支援の取り組み」に関する質問を担当した。

 最初「府内の中小企業の賃金は上がっているのか?」と質問したが、ハッキリした数字は答えてもらえずに「最低賃金は上がっているので、上がっているのでは…」というくらいの認識だった。

 日本の国全体や大手企業では賃金上昇しているとの情報はあるが、京都府がつかまないといけないのは「府内の中小企業の賃金がどうなっているか」だと思う。それが上がっていれば施策が成功しているということだし、下がっていれば失敗しているということであり、事業効果を分析する指標として、府内中小企業の賃金についてはサンプル調査でも良いので数字をつかんでおくべきだと指摘した。

 予算が満額使い切れていない補助事業もいくつかあり、そういう残余額は他の人気のある事業に追加補正するとか、あまりケチらずに出すものは思い切って出すようにするべきだと提案した。

 北部産業創造センター(綾部市)と丹後・知恵のものづくりパーク(京丹後市)についても活動状況等を質問した。

 北部産業創造センター「京都フードテック基本構想」で府農林水産技術センターが綾部市に移転してくることに対応して、「農工業」の研究拠点にもしてほしいと考えている。

 

 決算審査の最後は、監査委員事務局と決算審査全体を通しての課題を共有し、今後の監査の方法等について協議した。

 終了後はいくつかの調整や電話連絡を済ませて、久しぶりに綾部に戻り、20時頃まで事務所にて書類整理やブログ書きなどを行った。

 

 今日の昼温二郎は綾部市教育委員会主催の海外研修に参加して、オーストラリアに向けて出発したようだ。

 17時に関空を発って、シンガポールで乗り換え、翌朝10時過ぎにオーストラリアに着くとのこと。

 初めての飛行機、初めての海外旅行が結構長距離の移動であり、家族と離れて約10日間も一人で生活するので不安もあるだろうが、人生の良い経験にしてほしいと願っている。


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ベンチャーチャレンジ職員育成事業

2024年08月06日 | 京都府議会

日㈫昨夜は京都泊で、朝9時に府議会へ行き、今日の決算審査の資料を読んで勉強した。

 10時から人事委員会の決算審査。10時半からは教育委員会の決算審査を行った。4名の監査委員で質問を分担するため、私は「府立高校のあり方について」の質問を担当した。

 「全日制高校の再配置」「学校施設整備」「公立と私立の競争」「入試改革」について質問した。私立高校が「あんしん修学支援金」の充実で学費の無償化が進み、府立高校から私立高校に生徒が流れている。

 住民税非課税世帯に対して、府立高校は授業料だけでなく、制服、体操服、教科書、副教材、iPad、クラブ遠征費なども支援するようにして、学習意欲があっても進学をあきらめる子どもが出ないように、学びの場を提供する役割があるのではないか?学校再配置で経費を節減するのなら、その分をそういった子の支援に回すべきではないかと提案した。

 「入試改革」は3年前には公表することをルール化し、自分がどういう制度で受験するかは早くに分かるようにするべきだとも提案した。

 

 午後知事直轄組織健康福祉部決算審査。

 知事直轄組織は職員長に質問し、まずは若手職員の離職状況を聴取。新人職員は振興局や土木事務所などの出先機関に配属されることも多いが、そういったところの施設は老朽化し、和式トイレが並んでいる。若い子の働きやすい職場にするには、出先機関の職場環境をまずは水回り関係からでも改善していくべきではないかと求めた。

 次に令和5年度は「ベンチャーチャレンジ職員育成事業」について。事業の実施グループが継続2、新規5の合計7というのは少ないのではないかと指摘した。以前は30くらいのグループが取り組んだこともあったそうだ。

 昨年の取り組みでは、中丹東土木事務所の施設保全課「綾部市上林地区における地域活性化を目指して」と奥上林の草壁自治会で鳥獣害対策に取り組んだ事業が異彩を放っていた。

 出先機関で、この事業に取り組んでいるのはこの部署だけだったこともある。

 中丹東土木事務所の加納仙一施設保全課長は、奥上林の古屋自治会につながる府道が土砂崩れで孤立した際には崩れた土砂を徒歩で乗り越えて集落に入り、住民の安否確認をして安心させていただいたこともあり、仕事に対する「熱量」がある方だと思っている。

 加納さんに「無理です」と言われたら「仕方ないな」と思うし、やれる可能性があれば何とかやろうとしてもらえる姿勢を信頼している。

 そういう「熱量」ある課長の下で働くと、このように常に問題意識を持ち、仕事時間外でもこういった研修事業に取り組まれるのだろう。こういう部署や職員グループを増やすことが府職員の意識や能力の向上につながるのではないかと、まずは職員長や人事課が「熱量」を高めて頑張ってほしいとお願いした。

 

 健康福祉部には「京都式地域包括ケアシステム」「高齢者医療福祉計画」「看取りプロジェクト」「健康長寿延伸の取り組み」などについて質問した。

 看取りや在宅療養を増やすべきだというのは2018年4月若手府議で三重県四日市市を視察し、いしが在宅ケアクリニック」の石賀丈士理事長の話を聴いて痛切に感じた。京都府でもぜひ進めるための人材育成や支援制度の構築に努めてほしいとお願いした。

参考:2018年4月12日付blog「自民党府議団・青年局有志での管外視察」

 

 自分の担当する質問ではなかったが、「児童相談所問題」についても質問した。「子どもの意見表明支援事業」で公募される権利擁護専門員の管轄はどの部署か?と聞いたがハッキリした答弁が返ってこない。

 どうも児童相談所が選んで、管理しているようだ。「それでは児童相談所とグルになって、子どもの正当な意見表明の権利が守られているか疑問だ」と指摘した。

 家庭支援センターと宇治児相には専門員が2名ずつ配置されているようだが、福知山児相は1名とのこと。児相や健康福祉部からも独立した専門員が3名くらいは配置されるべきであり、「児相に雇われている」という気持ちがあるようではダメだと訴えた。

 京都府では昨年、児相職員による児童虐待が2件あったが、「児相に保護されている子は悪いことをした子ではない。親から虐待を受けていて保護するのなら、優しく守るべきなのに『制止』する際に軽傷を負わすなど、言語同断だ」と指摘した。

 また、私が今年3月から家庭支援課長に求めている6年前の福知山児相による「誤認保護」事件の総括文書があるのかないのか、いっこうに明らかにされないのはなぜか?とも強く指摘した。

 

 少し前に舘町の府道綾部大江宮津線で物損事故があって、歩道のブロックや柵が壊れたがいつになっても修繕されずに排水溝に壊れた柵が落ちたままで、これからの台風シーズンが心配だと住民の方からお電話があった。

 しばらく決算審査で京都に滞在しているため、豊里地区の後藤光市議に連絡して現地確認を依頼。その上で中丹東土木事務所施設保全課の加納課長に状況を聴いてきてほしいとお願いした。

 その結果としては、現在、自動車の対物保険を使って保険会社が業者の手配を行っているが部材の仕入れなどで遅れているのではないかとのこと。地元からそういう声が上がっていることは保険会社に伝え、早く工事してもらうようにお願いしておきますということだった。

 後藤市議には「お電話いただいた方に報告に行っておいてほしい」と依頼した。

 

 今日も京都に泊まり。


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公契約大綱について

2024年08月05日 | 京都府議会

日㈪午後からの監査委員の決算審査に出席するために京都へ。

 総務部農林水産部決算審査を行った。

 総務部には「府有資産の利活用について」「公契約大綱について」質問した。

 「公契約大綱」「公正な競争」「地域経済への配慮」「安心・安全の確保」のために定められている。

 この「地域経済への配慮」と「安心・安全の確保」に関連して、「府北部の道路舗装工事は府北部の建設業者だけで入札するようにしてほしい」という以前からの主張を改めて求めた。

 災害復旧や除雪といった急を要する業務や道路維持業務地元の建設業者に無理を言って対応してもらっているので、日頃の舗装工事もそれぞれの土木事務所管内で入札するようにすべきだと考えている

 特に綾部市は建設業者の数も減り、従業員の減少と高齢化もあって、これから先の地域維持の担い手確保を心配している。

 京都府の建設交通部にそれを要望すると「公契約大綱で建設工事の一般競争入札では応札可能者数が概ね30者以上になるようにと規定されているので、他の地域の業者も入れなくては数が足りない」と言われるが、そういうことだと、さらに地元の業者が減っていき、地域の安心・安全が守れない。「地域経済への配慮」や災害時の「安心・安全の確保」の点から改善を求めた。

 

 また、最近の猛暑は異常「今年だけ」ということでもないだろうと思っている。暑さ対策として、早朝や夕方以降に仕事をしてもらおうとすると時間外手当が発生する。

 現場で熱中症による死傷者を出さないためにも、そういったことに配慮して「工期を延ばしたり、夏場は発注金額を増額する必要があるのではないか」とも求めた。

 

 農林水産部には林業関係の質問をした。京都府の豊かな森を育てる府民税国の森林環境譲与税の住み分けについて、「市町村交付金を見直さないと市町村事業では、使途が重なっているケースもあるのではないか?」と指摘した。

 昨年の災害被害でも、流木が被害を甚大にしている。「危険木撤去の予算をもっと増額すべきではないか」とも要望した。

 ジビエの解体後の骨や皮の処分について、保健所との調整を京都府が主導して、綾部市、福知山市、舞鶴市が福知山市大江町に整備している焼却施設で受け入れられるようにしてほしいとも求めた。

 また、酒米の「祝二号」が今年から栽培されているが、この新種を開発した際に、最後まで候補に残っていた「京の輝きと祝を掛け合わせた新種」もせっかくなので活かす道を考えてほしいと要望した。超辛口の酒ができると聞いたので期待している。

 京都駅前で懇談会。アトリエボンドの戸村聡里くんにお願いして、3月末の「TRIP HUT(トリップハット)」のお披露目会場で出会ったCOS KYOTO㈱の北林功社長と京都銀行の崗崎謙治さんを誘ってもらった。

 京都府北部の地域づくりについて有意義な意見交換ができた。北林社長は蘇我氏の末裔だとのことで、聖徳太子にゆかりで、もともとは「何鹿(いかるが)郡」である綾部市とも良いコラボができるのではないかと思った。

 今日は京都泊まり。


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お盆を迎える準備

2024年08月04日 | 家族

日㈰昨夜いったん寝て目覚めると、オリンピックで柔道の団体戦決勝を放送していた。ネットでの批判が多々あるように、さすがに開催地フランスにエコ贔屓し過ぎだと思った。

 

 今朝は5時半過ぎに起き、7時前には正暦寺へ。お盆前の境内の清掃作業のために檀家の皆様に集まっていただいており、筆頭総代として最初に挨拶した。猛暑のせいか、人数はいつもよりも少なかった。

 今日は並松組の檀家は墓地参道の草刈りが割り当てだった。道路に出てきている名前も知らない草木を鎌で伐り出し、道路脇の草を引いた。

 日が照らなかったことは幸いだったが、この場所に3人だけしかおらず、少人数ではなかなか終わりの見えない作業だった。途中、雷も鳴ってきたので、8時半過ぎには作業を終了した。

 全体作業の後四方家の墓を掃除に行った。来週の土曜日から月曜日にかけては東京に行くことになっており、今日くらいでないと墓掃除もできないなと思っていた。

 どこから飛んできたのか?今年は黄色い花を咲かせる細い草が数多く生え、それが暑さで枯れてしまっていた。

 日が照ってきて、途中でやめようかと思ったが、約1時間、一人で黙々と草を引いた。

 45リットルと30リットルのゴミ袋がいっぱいになった。多めに持って行ったつもりだったが、足りないくらいだった。

 うちの墓には椿の植栽があるので、たくさんの枯れた葉や花が落ちている。この椿も剪定しないといけないのだろうか?あまりに大きくなり過ぎだ。

 帰りに見ると、お寺の入口の階段や階段の脇の草むらは檀家の皆さんにきれいにしていただいていた。

 

 午後温二郎のスマホの機種交換にケーズデンキへ。1時間以上かかったが、温二郎は満足げだった。

 「昼ご飯食べに行こ!」と言うと、二人で行くのは嫌がったが、以前と違って多少は折れることも覚えてきた温二郎を無理やり連れて、下八田町の国道27号線沿いにある福来軒に行った。子どもの頃から通う「町中華」の店で、ここの味噌ラーメン(670円)が大好物だ。

 温二郎はラーメン(570円)を頼み、餃子(380円)と鶏からあげ(670円)を二人で食べた。鶏からあげは「小」(360円)もあります。

 福来軒は、最近はうちの妹と同級生の息子さんが調理に戻られたとのこと。

 昼営業だけになっていますが、ずいぶん前に亡くなられたお父さんの味をお母さん姉妹が長年守ってこられ、それが息子さんに引き継がれることによって、大好きな味噌ラーメンがずっと食べられるので嬉しい。

 

 食事の後はお墓へ行き、午前中に引いた草を回収し、もう少し草も引いた。

 今年のお盆は綾部にいない温二郎には、早めにお盆のお墓参りをさせた。

 夕方事務所でブログ書きなど。


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胎内記憶

2024年08月03日 | 歴史の探求

日㈯13時から奥上林在住栗山和久くん中心となって企画された「美しい意識の新しい惑星の創造」に参加するために中丹文化会館へ。

 チケットはS席8800円とかA席6600円という値段なので、正直、人が集まっているのだろうか?と心配してあげていたが、要らぬ心配だったようだ。

 行ってみると駐車場はほぼ埋まっていて、会場内には500人ほどはおられただろうか。思ったよりもたくさんの方が、綾部からというよりも、関西一円、さらには全国各地から来ておられたようだった。会場でスーツ姿は私一人、知っている人は数人しかいなかった。

 出口春日さん大潔斎神事の時の歌屋久島から来られたクリスタルボウル奏者、京都府内のディジュリデュー奏者、宮古島から来られた舞踊家と一緒に歌われた。

 春日さんは会話すると普通の人なのだが、歌われると急に神様が降りたようになられるので不思議だ。

 

 続いて、京丹波町の旧瑞穂町出身SHOGENくん講演。地元ということもあってか、生い立ちからの詳しい話を聴かせてもらった。須知高校出身だそうだ。

 昨日、舞鶴市で学校関係の集まりがあったそうだが、そこに綾部市の教育関係者も行っておられたようで、「今度、綾部中学校でもワークショップさせてもらえるかもしれません」と嬉しそうに話され、会場から拍手が上がっていた。

 ティンガティンガというアフリカ・タンザニアペンキ画を学ぶために滞在したブンジュ村の村長は縄文時代の日本人と意識の中で会話ができるようで、その日本人から「今日、誰のために生きる?」という言葉を教わったという。これは今でも日本人が使う「今日は(こんにちは)」という挨拶につながっているのかもしれない。

 他人を幸せにするには、まずは自分の器を幸せで一杯にして、こぼれた余力で他人が幸せにできるのだというお話だった。

 今回の企画の実行委員長である栗山和久くん要所要所に出てきて、場を和ませたり、次への進行をしたりとうまくやっていた。

 SHOGENくんの進行で、医学博士の池川明先生、ジュエリーアドバイザーの岡本敬人さんとの鼎談が行われた。この進行役をSHOGENくんにやらせてしまうところが栗山くんの凄いところだろう。

 医学博士の池川明先生は「胎内記憶」の分野の第一人者で、今回のお話では一番興味深く聴かせてもらった。

 「意識」というのは生まれるずっと前、受精するよりも前からあって、赤ちゃんは母親を選んで生まれてくるし、お腹の中でも全部会話を理解している。中にはその記憶を持ったまま、話せる年齢になる子がいて、その領域のことが少しずつ明らかになっているというのだ。

 池川明先生「池川明 胎内記憶」でネット検索すると、致知出版社の月刊致知2013年4月号に掲載された「人はなぜ生まれてくるのか——胎内記憶研究の第一人者・池川明氏が語る生きる意味」と題した対談がヒットする。

 この対談の相手筑波大学教授などを務められた村上和雄先生で、村上先生は研究で「サムシンググレート(偉大なる何者か)」を追い求められ、2009年11月29日に中丹文化会館で開催した綾部政経懇話会30周年において、「笑って、祈って、健康長寿」と題した記念講演をしていただいたこともある。

2009年11月29日付blog「綾部政経懇話会30周年」

 私も月刊致知を購読していた時期があるので、もしかしたら、この村上和雄先生と池川明先生の対談を読んでいたかもしれない。「胎内記憶」というのは、そんなふうに知らず知らず脳の中に封印されていて、これが何かの弾みで復元されてくる、そんなものなのかもしれない。

 

 岡本敬人さん今回のスペシャルナビゲーターで、どうやら栗山くんとSHOGENくんを繋げたのがこの方ではないかと思う。岡本さんギンザベルエトワールという宝石商を営み、宝石のアドバイザーをしておられるそうだ。

 また、若い頃にはロックバンド「La’cryma Christi(ラクリマ クリスティ)」のボーカルとして活躍されていたそうで、この「ラクリマ クリスティ」というバンド名も薄っすら記憶の中にあった。

 当時、MALICE MIZER(マリス ミゼル)、FANATIC◇CRISIS(ファナティック クライシス)、SHAZNA(シャズナ)と共に「ビジュアル四天王」と呼ばれていたようで、私が大学生の頃にそういえばビジュアル系バンドが流行っていた。

 この記憶も「胎内記憶」のようなものかもしれないと思った。

 岡本さんアカペラで当時のヒット曲を歌われたが、歌い方や声のトーンはさすがにプロの歌手だと思った。

 今回のイベントを通して、改めて「綾部は媒介地で、人と人を繋ぐところ」という意を強くした。一人だけスーツ姿の私の役割は、この人たちの波動を調整して俗世に伝える「変電所」なのかもしれない。

 後藤光くんも来ていたので「結局、あやべMBTミーティングが一番大事なんかもしれんな」と話をした。

 

 後藤光くんに運転してもらって、井倉町自治会(上柿耕作会長)主催の「井倉町 夏まつり」に顔を出した。

 井倉町商工繁栄会(福多弘祐会長)には日東精工㈱(荒賀誠社長)も所属しておられるので、日東精工の社員の方々によって毎年、生ビールが提供され、大勢の住民が参加されている。

 「げんたろう新聞」を井倉町で配っていただいている榊原五十六さん自治会副会長を務めておられて、今日もお祭りに誘っていただいた。


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文化生活部、警察本部の決算審査

2024年08月01日 | 京都府議会

日㈭10時半から文化生活部・文化施設政策監の決算審査。

 朝から非常に暑い。朝食にサンドイッチを食べながら議員団控室で決算審査の資料を読んで勉強。写真は府庁正門から南側を望む。

 私は「北山エリア整備」「府立植物園の魅力創出」「府民利用施設の活用」の質問を担当した。

 まず冒頭に「北山エリア整備は再度、仕切り直した方がいい」と述べ、持論を説明した。

 「北山エリア整備」が京都市以外の市町村での事業なら、地元自治体は喜んで地元調整を進めただろう。京都市と水面下で打ち合わせを進め、地元調整の目途がついてから表に出すべきだった。

 「現在の府立文化芸術会館を維持したい」と求める声があることは知っているが、現在の場所は府立医大の目の前で、府立医大にガン診療棟を建てたことで駐車場が減った現状を考えると、むしろここは府民の健康と命を守るための土地として活用させてほしい。

 老朽化も相当進んでおり、別の場所に移転するなら「北山」が適地だろう。京都市から誘致要望がないのなら、文化芸術会館は京都市以外の府下の市につくっても良いし、その費用を中丹文化会館や丹後文化会館、長岡京記念文化会館の新築費に回しても良いのではないか?そういう考えはないのか?と質問した。

 「シアターコンプレックス」とか、そういう横文字を使うのも誤解される遠因だ。「コンプレックス」というのは「複合施設」という意味だろうが、日本語では「劣等感」という良くない意味でも使われる。

 

 府立植物園は入園料200円が安すぎる。その割には高校生150円は高い。

 植物園は2000円くらい払ってもらえる施設を目指すべきだ。入園者の数にこだわらず、価値が分かる人が高いお金を払ってでも来るという施設にしてほしいと思っている。

 綾部の子ども達は「東京に修学旅行」というと必ずディズニーランドに行く。ディズニーランドは入園料はもちろん、お土産含めて使うお金は相当額になる。京都にもたくさんの修学旅行生が来ているので、植物園の「博物館機能」をもっと高め、バックヤードの見学などを強化して保存・栽培の技術が学習できるようにすることやナイトツアーの実施など新しい事にも取り組み、「京都の修学旅行なら植物園に行かないと!」と言われるようにしてほしいと要望した。

 

 府民利用施設の活用については、中丹文化会館なども相当老朽化しているが、その利用率は高い。府民文化の底辺を広げるためにも、京都市内の施設と京都市外の施設の整備は別枠予算にして、それぞれに整備計画を作って進めるべきではないかと指摘した。

 

 午後13時から後半の部局審査についての内容説明を受けた後、14時から警察本部の審査を行った。

 私からは交通部に対して「オンライン免許更新講習」「はんなり運転と合図横断の普及」「高齢者の免許返納」などについて質問した後、「自転車の交通安全」の点で現在、綾部中学校での課題である「ヘルメット着用」についても質問した。

 PTA役員や子ども達に説明する際の動画がJAF制作のもので、内容がちょっと分かりにくいので、芸能人などを使って子ども達にも分かりやすい動画を府警本部や警察庁では制作していないのか?と聞いたら、「現在、そういう検討はなされていないが、必要だと思うのでそういう意見を警察庁にも上げていきたい」という答弁があった。

 能登半島地震に関連して、元旦の発災当日から府警本部から捜索や救援のための隊員が派遣されているが、能登半島の状況は府北部の丹後半島とも似ていると言われるため、「支援活動を通して、京都でも活かせることはあるか?」という質問に対しては警備部から「半島で道が寸断されると被災の現地にすぐにたどり着けないという状況があった。そのため、交番や駐在所の警察官の初動対応が非常に重要になると考え、そこに対しての初動の応急処置等の訓練を強化している」と答弁があった。

 

 その後は議会事務局に対する質問で今日の日程は終了した。

 夕方、綾部に帰る途中、17時にもかかわらず京都市内は37度もあった。このとんでもない暑さがまだまだ続く日本は「熱帯」になってしまったと思う。

 18時頃に綾部に戻り、20時頃まで事務所で届いていた手紙や書類の整理、ブログ書きなど。


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