バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

子供の頃の苦い思い出

2011年10月09日 23時27分23秒 | バス運転士

某駅の発車時刻が近付いて… 私は自分のパターン通りに「お待たせしました~」と車内案内を始めた。すると「ピィーッ!」と降車ブザーがなり、「次、止まります。お降りの方は~」とコンピューター音声が流れ、車内事故防止案内を始めた(もちろん、バスはまだ動いていない)。その時、私の案内もちょうど「バス停到着時には~」という車内事故防止に入っていた。

言っている意味は両者共に同じだが、言い回しが少し違っているので、ハモっているわけでもなく、輪唱になっているわけでもなく… 私は“口から発している言葉と耳から入ってくる言葉の微妙なズレ”によって、頭の中が混乱してしまい… 子供の頃の苦い思い出が甦り…

実は、小学生時代に“交通安全の指導に学校へ来てくれたお巡りさんに、児童を代表してお礼を言う”という役目を任された(やらされた)ことがあるのだが… その時は“自分が発した言葉が少し遅れてスピーカーから聞こえてくること(いっこく堂の腹話術か!?)”で、頭の中が混乱してしまったのである。

そして、自分が覚えてきた台詞をどこまで喋ったか分からなくなり、言葉が止まってしまったのだ。そのまま黙っているわけにもいかず、仕方がないので適当なところから再び喋り始めて… 適当なところで「ありがとうございました」と締めくくったような記憶がある。

そこでみんなが一斉に「ありがとうございました」と続くはずだったのだが、私が“予定よりも早く締めくくってしまった”ので、みんなは「えっ! もう終わり?」という感じでバラバラに「ありがとうございました」と続け… あちらこちらから小声で「なんかおかしかった…」「同じこと言ってたような…」と言っているのが聞こえてきたのでありましたとさ。あぁ、はずかしはずかし…