今朝の某駅… ある上司にソックリの男性が乗ってきた。一瞬、私は「本人か!?」と思ったけれど、「こちらを見ずに黙って乗ったし… 横顔しか見えなかったし… それも一瞬だったし… やはり違うんだろう。それにしても、こんなに似てる人もいるんだなぁ~」と思っていた。
発車時刻が近付いて、いつものように「お待たせしました…」と案内を始めたところ、前扉の外にやってきたお婆さんが「●●へ行きたいんだけど…」と言った。私は案内を途中でやめて「えっ!? ここから●●というのは…」と言い始めたけれど、直行バスがないので即答できなかった。
私が“いくつかある●●の付く場所のどれなのか”確認しようと思った時、お婆さんが「▲▲へ行きたいんだけど…」と言い直したのである。私が「それならば…」と言い掛けると、お婆さんが「■■で乗り換えればいい?」と言ったので、私は「そうですね、そこで★★行きか◆◆行きに乗り換えてください」と答えた。
気が付けば発車時刻を1分ちかく過ぎており、私はお婆さんが“助手席”に座るのを確認するとすぐにバスを発車させた。バスを走らせながら「それでいいのかなぁ… それぞれの時刻を調べている時間もないし、仕方がないよなぁ…」などと考えていた。■■で何人か降りたけれど、お婆さんには席を立つ気配がなかったので、私から声を掛けて乗り換えのバス停の場所を教えた。
終点に到着すると、“車内観覧席”に座っていた上司のソックリさんが最後に席を立って「ご苦労さん」と言った。あれまぁ… やっぱり… 本人だったのねぇ… そういえば今月は“上司たちの乗り回り(モニターもどき)月間”であった。だから、私に顔も向けずに黙って…(それでも“私以外の運転士には”バレバレだと思うけど…)
上司は運転席の横までやってきて「もうちょっと(発車前の)案内をしなきゃいかんなぁ…(後略)」と言われてしまった。もしも私が“常にモニター評価で満点を取っている”ならば、あれこれ言い訳もしただろうけれど… 次の発車まで3分しかなかったし… ただ頷くしかなかった。
それから2~3時間後の某駅で、若い男女がとても大きなキャリーバッグを引きずってきた。そして、男性がバッグを一つずつバスに持ち上げながら、すぐ後ろに立っている女性に向かって「二人分…」と小声で言ったのが聞こえた。
いつもは「二人分!」と言われても運賃箱のボタン操作が間に合わない私であるが、今回は“精算をするであろう”女性がまだ男性の後ろにいたので、ゆっくりとボタンを操作することができた。
そして、女性が右手に持っていたICカードをタッチさせ、めでたく400円が引かれて精算完了… と思ったら、左手に持っていた“もう一枚”のICカードもタッチ… 「あっ」と言う間に200円が引かれてしまったのである。
男性が女性に「二人分…」と言ったのは、「俺が座席までバッグを持って行くから、俺のカードもタッチしてくれ!」という意味だったようだ。これはもう、完全に私のフライング… 勝手にボタン操作した私が悪い…
私は「すいません…」と言いながら、“400円が引かれたICカードを持っている女性の右手”に200円を載せ… 久々にポケットマネーからの支出となってしまった。それにしても… 何もそんな時に… まぁ、日頃の行いが悪いということだろう。ハハハ…