そんなことは… 自動車運転免許を取得するまで知らなかった私です。主に“歩道が広い”市内ばかりを自転車で走っていたので、子供の頃からずぅ~っと「自転車は歩道を走るもの」だと思っていた。小学校で教えられたのかもしれないが、こんな私のことだから… すぐに忘れてしまったに違いない。
もう三十年ほど前になるだろうか、長野県内で一人暮らしを始めて一年目のある日… 自転車に乗っていた私は、警察官に呼び止められて「自転車が歩道を走っちゃ駄目じゃないか! 車道を走りなさい」と叱られたのである。私が「えっ!?」と驚いて固まっていると、もう一度「自転車は車道を走るものなんだよ」と教えてもらったのだが… ボケな私は「長野のルールなのかなぁ? 警察官が何か勘違いしているのかなぁ?」と思っていた…(勘違い野郎はオマエじゃ!)
さて、アホの昔話はおいといて… 最近、歩道上での自転車事故が多発しているということで、改めて「自転車は車道を走りなさい!(子供や高齢者などは例外)」と言われるようになった。そのせいか、この2~3日は車道を走る自転車に遭遇する機会が増えたような気がする。今朝も、オートバイに追われるように車道左端を走っていた女性自転車を見たし… また、歩道を走ってもいいはずの高齢自転車もあちらこちらで見かけた。
自転車に乗っている人が若ければいいかと言うと、そうでもない。信号待ちをしている内に自転車に追い抜かれ、信号が青になって発車して自転車を追い抜… と思ったのだが、そこは上り坂で対向車も途切れず… のろのろフラフラと走る自転車の後ろを黙って追走するしかなかった。
信号無視、無灯火、右側走行、二人乗り、飲酒… さらにはヘッドホン、携帯操作… そもそも自転車には「交通ルールなんて、あってないようなもの!」になってしまっているのだから… そこで、ただ単に「車道を走れ」と言ったって、今までよりも「好き勝手に車道を走れる!」と一部の“自己チュー自転車”を喜ばせているだけ…
賛否両論、この騒動… 結局は、大半の人が「怖い」「車に申し訳ない(いかにも日本人的?)」と思って歩道を走り続け、自転車通行帯の整備なども資金不足で進まず… 何事もなかったように元通りか!? 今の私も自転車を持っておらず、もう何年も乗っていないけれど… もしも乗る機会があったとしても、交通量の多い車道は走れないかもしれないなぁ…