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バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

何もできない、何もないオッサンは…

2011年10月10日 22時11分22秒 | バス運転士

学生をバス一杯に乗せて某学校前停を発車… 一つ目のバス停で一人が乗車、二つ目からも一人が乗車、三つ目は乗車なし… と思ったら、前方から走ってきた二人が乗車した。そして四つ目のバス停では5~6人が待っていた。

僅か3~4分前に同じ行き先のバスが出たばかりだったので、まさかこんなに次々と乗車があるとは思っておらず… その四つ目のバス停を見た時には「そんなには乗れないだろう」と思った。

それでも「必ずバス停で止まって扉を開けよ。乗るか乗らないかは乗客の判断に任せよ」と言われているので、私はバスを止めて扉を… 開けることができなかった。前扉の内側にある“危険防止のためのステップ”の上に人が立っていたからである。

私は車内の人たちに「少しずつ後ろの方へ詰めて下さい」とお願いしたのだが… 車外の人たちには何も言っていなかったのがいけなかった。その間にイライラを募らせてしまったのである。

だから、車内の人たちが少しずつ詰めてくれて、車内に空きスペースができて、ようやく前扉が開き… それと同時に、待たされていた車外の人たちが急いで乗り込もうとして… その中の一人が扉に足を挟まれてしまったのである(実際のところ、私には何がどうなったのか分からなかった…)。

その人は「どうしてそんな意地悪するの!?」と言った。私は「意地悪なんて…」と反論しかけたが、悪いのは私なのでそれ以上は何も言えなかった。さらに「すごく痛かった」と言ったので、私は営業所へ電話をしたのだが… 「電話なんかしなくていいから、早く駅へ行ってほしい」と言い続けていた。

営業所からは「駅まで運行を続けて、その人の連絡先を聞いておけ」という指示だったので、駅に到着してすぐに「後ほど、怪我の具合などについてご連絡させていただきたいので…」というようなことを言ったのだが、教えてもらえなかった。というか、私の中でも連絡先を聞くことに迷いがあったのも事実である。「物凄い剣幕で一方的に言われる人には、あまり逆らわない方がいいのかもしれない」と…

その後、上司らと共にバス停の所在地を管轄する警察署へ… 被害者不明のまま事情聴取、写真撮影… 営業所へ戻って事故報告書の作成、今後の為の対策を模索… いろいろと勉強になったけれど… 先日のことといい、今日のことといい… 今さらながら「不向きなのかも?」と思わざるを得ない。そうかと言って、他に何かできるわけじゃなし… 権力も、財力も、腕力も、学力も… 何もないオッサンに未来はあるのか!?(ない!)