バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

あと2億… 否、2分あれば!

2011年10月29日 09時07分29秒 | バス運転士

某駅行きの途中で… 一人の男性が「某駅から○○へ行きたいんですよぉ…」と独り言のように呟いた(私は「他の営業所の路線だなぁ… 分からないなぁ…」と思っていた)。それを聞いた一人のおばさんが「ちょっと運転士さんに聞いてみましょうか」と言って近付いてきた(私は「あぁ… やっぱり… 当然だよな」と思った)。

おばさんから質問されたけれど、私は「すいません、そこは走っていないので分からないんですよぉ…」と答えるしかなかった。その後、何人かの乗客の間であれこれ話し合っていたが、誰も分からないようだった。

長い赤信号にガッツリと掛かった時、私は運転席の背後にある“一冊の時刻表”を取り出した。そして、何とか調べ上げようと思って時刻表をペラペラとめくっていたのだが… そういう場合の時の流れは早く、信号が青になる直前に「終点の某駅で続きをやろう」と思って時刻表を閉じた。

数分後、終点の某駅に到着したのだが… 到着予定時刻から次の発車まで2分しかなく… その時も、すでに1分もなかったので、私は“再調査”を断念するしかなかったのである。私が声を掛けると、男性は「自分で探します」と言った。私は「すいません…」とお詫びをしてすぐに乗り場へ移動した。

あぁ… あと2分あれば再調査できたのに… 不完全燃焼になってしまった。このように何かある度に「10分だ20分だなんて言わないから、もう少し時間が欲しいなぁ…」と思う私である。