昨日、営業所前のターミナルを“聖徳(仮称)”に向かって出ようとしたところ、2人のお婆さんがやって来て「あんまき病院(仮称)行きますか?」と言った。私は「いえ、行かないんですよぉ… 乗り場はここでいいんですけど…」と答えた。
乗客の大半が蹴球少年隊と敬老軍団で満員のバスは、ちょいと遅れて発車した。その後も、私はゆっくりと“走る、曲がる、止まる!(昔、そんなCMがあったような…)”を繰り返していたので、バスはちょい遅れのまま“いい感じで”走っていた。
乗客も10名ほどになり、いよいよ終点の聖徳に近付いた時… 後方の座席にいた2人の女性(高校生?)が運転席背後までやって来て、掲示してある“路線図”を見ながら何やらブツブツ… 嫌な予感… これは典型的な“乗り間違え”パターン…
案の定、終点に到着すると、2人は「あんまき病院はどっちの方向にありますか? ここから遠いですか?」と言った。幸いにも、折り返しの聖徳発時刻まで20分くらいあったので、私は「立ち話も何だから、喫茶店にでも…」なぁ~んて言わない言わない。言いたくても言えない! 「バスをそこの待機場所に入れるので、ちょっと待っててくれるぅ~?」と答えながら、待機場所の手前を指差した。
そして、待機場所でカバンから“マイファイル”を取り出し、“自分が路線を覚えるためにコピーした市販の地図… 14枚の中の1枚”を抜き取った。これまた幸いにも、その1枚にあんまき病院と聖徳がキッチリと収まっていたのである。
私は、その地図を実際の方位に合わせて「方向としては、こっちの方で…」と説明を開始した。2人が「歩いて何分くらいかかりますか?」と言ったので、私は「だいたい2キロだから… 時速4キロで30分くらいか…」と答えている途中…
1人の女の子が「だったら全然(近い)!」と言ったので、私は慌てて「実際には、もう少しかかるかも… 1時間… そこまでは、かからないだろうけど… 40分くらいか… なんやらかんやら…」と付け加えた。
そして、彼女たちは私の地図を手に「ありがとうございました」と言いながら歩いて行った… が、その地図にはピンクのマーカーでバス路線を… 赤ペンで“聖徳とあんまき病院の間にある◎◎競馬場”をグリグリとチェックしてあるのだった… あ~ぁ…
えっ!? ナニナニ? 相手が女性の場合… それも若かったり、好みのタイプだったりすると、話が長いんじゃないかって!? いや、そんなことはないと思うけど… まぁ、そういう人と出会って嬉しくない男はいないでしょ? 自然とペンもスラスラ… 否、キーボードもタンタンタタンタンッてね。(なぁ~にが「てね。」だよ… この中年助平オヤジが…)