さて、今月から担当コースが変わり… と言っても、走ったことがない路線があるわけではない。ただし、走ったことがない時間帯というのはある。例えば、これまでにA駅発B駅行きの朝は何度も走ってきたけれど、夜は初めて走ったというような… そんな感じである。
先日の朝、あるバス停で… 私には初対面となる一人のビジネスマンと車椅子の人が待っていた。一応、基本的には“中扉だけを開けて車椅子の人の乗車、その後、前扉を開けてビジネスマンの乗車扱いをする”ということになっているのだが… 運転席と中扉を結ぶ通路には既に数名の乗客が立っている状況だったので、私は両扉を同時に開けてビジネスマンの乗車扱い後、前扉から降りて行って車椅子の人の乗車扱いをした。
昼食タイムに、そんな話をしていたら… ある運転士が「以前、基本通りに車椅子の人の乗車を先にやっていたら、前扉の外で待っていた女に“さっさと扉を開けなさいよ!”と怒鳴られたことがあって… それからは、常に諜報の扉を開けるようになっっちゃった」と言っていた。さらに「その時、車椅子の人に気を遣って話し掛けた」とも言っていた。そんなことがあったら、そうなってしまうよなぁ…
車椅子の人も、他の乗客も、運転士自身も… その思いは同じで「時間がかかってしまうから~」である。要するに、もっと素早く簡単に車椅子の乗降ができれば、みんなが“幸せ”になれるのだが… 固定用ベルトを4本も使わなければならない今の方法は、とても“ワンマンの路線バス”で使うことを想定しているとは思えない。それとも… やろうと思えばすぐに出来るのだが、ただ単にお金の問題なのかなぁ…