現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

『平家物語』があれば『源氏物語』もあるよ~

2012-11-01 12:07:32 | 虚無僧日記
「11月1日は古典の日」に関して、「佐賀新聞」が、今年の6月に
コラムで 取り上げていました。書き出しはこんなふう。
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「爆笑王」といわれた落語家、初代林家三平の持ちネタに「源氏物語」が
あった。<いづれの御時(おんとき)にか、女御更衣(にょうごこうい)
あまたさぶらひ…>と読み上げ、「作者はバイオレット・シーツ、
紫シキフという方で」と落とす。◆どっと沸いたのは、客の多くが
『源氏物語』や「紫式部」の名を知っていたからだ。一部は高校の
教科書にも出てきた。いわば国民的古典文学。しかしこの大長編の
中身を説明できる人は少ない。(以下略)

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『源氏物語』は「世界最古の文学小説」とか。しかし、明治時代までは、
「女たらしの光源氏のふしだらな不倫小説」とみられ、評価は低かった
ようです。

『源氏物語』や「紫式部」の名を“知らない人はいない”というのも
最近では怪しくなってきました。今 NHK大河ドラマで『平家物語』を
やってますから、その『源氏』版と思っている若者もいるようです。
いや、TVの『平家物語』も、視聴率最低。若い人は見ていないよう
ですね。

内容を知っている人、まして、全文を原典で読んだことの有る人は、
この国の国民の1パーセントもいないのではないでしょうかね。

私も、大学で 池田弥三郎“君”(慶応では大学教授も“君”づけです)
の講義を受けましたが、ほんの一部だけで、さっぱり覚えてません。

地唄に『夕顔』という曲があります。比較的初歩の曲で、私も
好きですが、アメリカ人に「あなたは『源氏物語』を読みましたか?」
と詰問されて、その時はじめて『源氏物語』の『夕顔の巻』から
題材をとった曲かと知り、あわてて『源氏物語』の現代語訳を
読みました。50年前のことです。




11月1日は「古典の日」

2012-11-01 11:07:10 | 虚無僧日記
今日、11月1日は「古典の日」と法律で定められたんですって。
知りませんでした。なにせ「8月29日に参院本会議で可決され、
9月5日に公布、施行されたばかりで、今朝の新聞各紙、テレビも
『邦楽ジャーナル』も 全然取り上げていないようです。全く
無視、ムシムシ。もう コテン コテン パァーですね。

平成20年より、京都府と京都市が中心となって「法制化」を
推進してきて、ようやく実現したとか。さぞ、京都は大喜び
でしょう。

北海道庁は、国から送られてきた通達を紛失してしまって、
各市には配布されていないことが判明したとか。まぁ、古典は
その程度の扱いなのでしょう。

そもそも、なんで「11月1日」が古典の日?
『源氏物語』に登場してくる日付の最初の日だそうで。

今年は『古事記』の成立から1300年。大震災で見直された
『方丈記』が書かれて800年にあたるそうです。どうりで、
最近 書店に『源氏物語』や『古事記』『方丈記』に関する書が
多く出回っていると思いました。

さて、私が「古典の日」を知ったのは昨日でした。
「短歌会館」で「古典の日に因む箏・尺八コンサート」と銘打った
チラシを見たからです。要予約で、入場者は30名様限り。
岩田西園氏他による箏・三絃・尺八の演奏が 10 曲ほど演奏され、
夜は「西園流」の解説と曲の披露。

行ってみようかと思いましたが、「途中の出入りは禁止」とあり、
とても1日中 聴いている時間はありませんので、ご辞退。