現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

「暮露(ぼろ)」のこと

2016-11-16 15:26:46 | 虚無僧って?

『名古屋叢書』 第18巻 随筆編 (1)

P.168  「塩尻拾遺」 巻38

むかし「暮露(ぼろ)」といふ 一種の僧有りし。「むまひじり」とも云ひし。

「職人尽」の「歌合46番」」に見へたり。

右月の歌

「法の月 ひろくすまして武蔵野に おきいる暮露の草の床かな」

判(選者=審査員)に云ふ。「暮露の心 月いかばかりの法の光をかひろめ侍るべき。

信仰もなくおぼゆ」

 

「ぼろぼろの草子」あり。阿弥陀坊、虚空坊など云ひし者のその初めと聞こゆ。

「梵論字・漢字」などと云う者を その初めと云へり。後世の「こも僧」、この遺風

にやと 云ふ人あり。そのかみ「説教師・法師・陰陽師・田楽法師」など云ふも

皆僧家のせし事なり。これ等、妻を携え、肉をくらひ、無慙のふるまひせし者ども

なりとぞ。


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