現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

一路居士のこと

2016-11-16 15:26:08 | 虚無僧日記

『名古屋叢書』 第18巻 随筆編 (1)

P.74 「塩尻拾遺」 巻17 

一路居士は一休と同時の人なり

 身をかくす庵の軒の朽ちぬれば 生えても苔の下にこそ住め

 月は見む月には見えし ながらへて 浮世をめぐる影もはづかし

これ一路の歌なり。

ある時、一休 問ひて曰く

 「万法 路(みち)なり、如何なるか是れ 一路」

一路答えて

 「万事休す、如何なるか是れ 一休」 

と言ひしとぞ。泉州石津の上市村にかくれし跡ありとかや。

或る人云ふ。「一路は仁和寺の門跡、還俗の人なり」と。

その本名を知らず。


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