虚無僧は、前に「明暗」と書いた偈箱(げばこ)を下げて
ここにいただいたお布施を入れるが、これは昭和30年代
からのこと。映画で使われてからだ。
不思議なことに、江戸時代の浮世絵など虚無僧の絵には
偈箱は無い。頭陀袋なのだ。歌舞伎の助六は虚無僧だが
偈箱は下げていない。江戸初期の虚無僧の絵では、天蓋
もない。現在の天蓋は天保の頃。江戸中期以降らしい。
そもそも虚無僧に定番のスタイルなんか無いようである。
花嫁の内掛けのような、派手な女の着物を来ている伊達
虚無僧の錦絵も多い。
ちなみに私のスタイルは2パターン。
白の着物に金襴の袈裟、錦の尺八袋に白の房、「明暗」と
白字で書いた黒の偈箱。白足袋に手甲脚絆。スクリーン
から抜け出たような美麗な装束。
黒の擦り切れた着物に破れた天蓋、ぽろぼろになった袈裟、
地味な偈箱、素足に下駄。と暮露(ぼろ)の格好。
しかし、お布施の入りは、スタイルに関係ないから不思議
だ。歌舞伎や錦絵のような女の衣装も着てみたいのだが、
これではキチガイ扱いされるのがオチかな。
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江戸時代初期は天蓋も偈箱も無かったわけですし、
江戸中期は、花嫁の内掛けのような派手な着物姿も
ありました。いつの時代のが正式とはいえないよう
です。現在のスタイルは、昭和30年代からですから、江戸時代に戻すのが良いのか、時代とともに変わっ
てよいのか、迷うところです。
私のスタイルは、H.Pに載っていますので、ご覧
ください。房は、白の尺物を新たに買い求めました。