昨日、久しぶりに、映画を見に行った。
ジョディ・フォスターが監督で、
メル・ギブソン演じるうつ病の
夫ウォルターを支える妻役も演じている。
この映画でパペット
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%9A%E3%83%83%E3%83%88
と言う言葉を初めて知った。
左手にはめたビーバーのぬいぐるみを仲立ちに、
ウォルターのうつ症状は消えていくが、
次第にビーバーは暴君化し、ウォルターを支配していく・・・・・・
うつ病には、もっとも重い症状である「自殺」があり、
適切な治療を行わないと、
10人に1人は自殺してしまうという統計値もあるそう。
1998年以降、14年連続で年間の自殺者数が3万人台で、
交通事故死者数の6倍だそう。
1988年7月1日に精神保健法が施行され、
1998年よりこの日を「こころの日」として、
メンタルヘルスに関する普及啓発に努め、
毎年各地で様々な催しが行われているのだそう・・・・・知らなかった。
一番有効なのは薬。
そして、誰かと関わることで一人ではないと実感できること。
家族も苦しんで(病んで)いる。
家族にも助けが必要。
本人も家族も、
心療内科でカウンセリングを受けたほうがよいように思う。
とにかく、最悪の事態を避けるために、できるだけ早めに。
日本ではまだまだ偏見があって、
心療内科を受診することを躊躇する人が多いように思う。
メンタルヘルスはとても大事。
心の健康を損ねると、
自分で自分の心をコントロールできなくなる。
理くんの初舞台、
http://www.parco-play.com/web/play/itamuhito/
『悼む人』を知って、さっそく本を買って読んだ。
昨年の直木賞受賞作品
最後の釈徹宗さんの書評で、
死はあらゆる者に対して平等であるが、
死者の扱いは決して平等ではない。
「悼む人」である坂築静人は、事故死・病死・自殺
あるいは殺害された人など、すべての死者を等しく「悼む」と。
医療関係者の私は何人もの死を看てきて、
静人のように死者を平等には悼んでいなかったなと。
「悼む」とはどういうことか、死者をどのように「悼む」かを
学ばせてもらった本である。
さて、先日、この舞台の
電話による先行発売があった。
勿論、私も電話した。
電話殺到でつながらず。
仕事中だったこともあり、早々にあきらめて、
9月8日からの一般発売で買い求めることにした。
より間近に、理くんを見ることができる
『悼む人』上・下
著 者:天童荒太
出版社:文藝春秋