金戒光明寺の若冲の画は
金戒光明寺のパンフレットより
「群鶏図押絵貼屏風」。
京都には中国画の名画を所蔵する寺が多く、
若冲は各寺へ足を運び千枚近くも模写したのだそう。
しかし、「絵から学ぶだけでは絵を越えることができない」という思いに至り、
また、生き物の内側に「神気」(神の気)が潜んでいると考えていた若冲は、
庭で数十羽の鶏を飼い始め、
朝から晩まで鶏の生態をひたすら観察し続け、
そして一年が経ち、ついに「神気」を捉え、おのずと絵筆が動き出したそう。
鶏の写生は2年以上も続き、
その結果、若冲は鶏だけでなく、草木や岩にまで「神気」が見え、
あらゆる生き物を自在に描けるようになったのだそう。
若冲の号は、『老子』にある
「大盈(だいえい)は冲(むな)しきが若(ごと)きも、其の用は窮(きわ)まらず」
“満ち足りているものは空虚なように見えても、その役目は尽きることがない”
から名付けられたのだそう。
金戒光明寺の屏風絵は水墨画だけど、
若冲は多彩な色を追求したり、いろいろな技法を駆使し、
「神の手を持つ男」と呼ばれていたそう。
http://www.bell.jp/pancho/k_diary-18/2016_04_30.htm
ところで、若冲より感動した画とは、
襖を開くと、虎の数が半頭に・・・・・・・面白い
4頭かたまりの右端の虎はどこから見ても
目線が合う、八方睨みの虎。
手前の虎は見る場所で体型が変わる。
メタボになったりスリムになったり・・・・・・・・・不思議。
仕掛け襖絵の虎図に、若冲さん、ちょっと影薄かった