おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

浜岡原発停止報道の「口あんぐり」

2011年05月10日 | Weblog

午前7時の気温は、プラスの8度。雨上がりでござります。きのう、本州では最高気温が30度を超えたところもあったとか。日中は、ご当地も温かでしたけど、20度には遠く及びませなんだ。広いです、ニッポン国。

今朝はというと、寒いことはないものの、いつものクセで、ストーブに火を入れましたです。やっぱ、薪がチロチロ燃えると心が和みまする。外国人なら、夜は夏でもぼんやり火を見ながら、一杯やる。そういうの、よくわかりまする。

さて、お疲れのおぢ、きのうは終日TVの前におって、あれやこれやの報道番組やらなにやらを観ておった。きのうは、どのTVも浜岡原発一色でござった。日テレと読売テレビはというと、浜岡原発停止が「経済に与える影響一本」で、「経済界が困る話」ばっか。

終始一貫して「浜岡原発が止まって困った」報道じゃ。原発推進を担ってきたこの系列は、こうするしかないのかねぇ。ことはこの国がこの先、生きていけるか、このまま死ぬかというレベルだというのに、どもこもならん。

呆れてものが言えませぬ。この浜岡で原発事故が起これば、地元経済どころか、ニッポン国が立ち行かなくなるというのに、視点はというと、「原発停止による経済的な影響」オンリー。

浜岡原発は、とにもかくにも「止めてよかった」って話ではないのかね? これまで一貫して原発を推進してきた「読売グループ」の日テレと読売テレビは、それもせんないことかもしれませんがね。

ところがびっくり仰天だったのは、昨夜のTV朝日の報道ステーションじゃ。日テレ、読売TVとまったく同じ論調で、ひっくり返りましたです。報ステの頭から10分以上も、原発停止による「地元経済」などなど、経済への影響一本やり!!

今回の浜岡原発の停止、しない方が良かったかのようなハチャメチャ報道。いやはや、こいつらTV朝日の報道部は、いつから「電力会社の走狗」と成り果てたのか。呆れてものが言えませぬ。ことはニッポン国の危機でござる。

それを、チョー目先の経済問題に矮小化させるなど、噴飯モノじゃ。日テレと読売テレビでは、原発を抱える道府県知事にインタビューしておるけれど、どれもこれも浜岡原発の停止に疑問の声じゃ。

さもありなん。ほとんどの知事はというと、元官僚さまじゃ。一見、多くの意見を聞いて、客観報道しておるようで、実態は「元官僚の偏った意見」を取り上げるという、暴挙。あまりに酷い。

 ニッポンの新聞、テレビ報道、一体全体どうなってるんだ。口あんぐりの異常事態でござります。どっちも、こっちも、「電力会社から毒まんじゅう食ら」って御用マスコミに成り果てておる。

TVタックルではないけれど、「原発に一歩も近づかずに、何がジャーナリズムだ」ってことでござります。ジャーナリストの魂も何もない皆さんには、「シェイム・オン・ユー!!」と申しておきましょう。

一方、浜岡原発を抱える中部電力じゃ。2009年8月の駿河湾沖地震で、この原発は全て緊急停止しておる。このとき、中部電力管内で、停電や電力不足はあったのかね? そんなもんはまるでない!!  原発が止まっても、トヨタ自動車が困ったとか、工場が停止したとか、あったかね???

きのうの報ステでも、一応これについては触れておったけど、「当時はリーマンショックの影響」などなどだったから、大丈夫だけれど、「この夏は乗り切れるか」と、まぁ、電力会社のスポークスマンと化しておる。

中部電力の慇懃な社長はというと、この停止で損害が出るから、政府は補償せよという論調じゃ。おバカを言ってはいけませぬ。活断層の上に原発つくって、知らぬ顔の半兵衛を決め込んできたクセに、いまさらなのじゃ。

でもって、これを契機に「赤字転落だから電気料金値上げ」だそうな。何をか言わんや、許さんね!! 「トイレのないマンション」といわれる原発、使用済み燃料の処分先も、その経費も棚上げにして、「原発はコストが安い」とプロパガンダしてきた電力各社。その間、大儲けしてきて、いまさら何が値上げかね。

大マスコミは、電力各社の「提灯持ち」に過ぎないと申しておきましょう。そして、電力会社は国策に乗っかって、原発をジャンジャン推進してきて、やりたい放題。学者は電力会社から大金貰って、原発推進の大研究じゃ。

ここはもう、国民こぞって節電に努めるしかござりません。従来の生活を見直して、省電力で暮らすことを覚悟せねばならんはず。次世代の電源を確保するまでニッポン人は、生き方そのものを見直すべきではなかろうか。そういう報道こそ正しいと思うけど、どうよ???

金と権力でニッポン国中がんじがらめとなっておるクソタレ原発、この際は、どこぞの原発でもう一度大事故やらかして、この国滅ぼしてしまうのも、いいかもしれません。そこまでしないとこの国はダメなのか。あまりに情けないニッポン国でござります、ハイ!!