おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

5月も半ばというのに…

2011年05月15日 | Weblog

午前7時の気温は、プラス5度。どんより曇り空で、今朝も寒いのです。写真は、お隣の桜なのじゃ。例年GWには咲くのだけれど、今年はまだほころんできた程度でござる。今年の天気、どうなってるんだろ???

さて、過日、講演を聴きに行きましたです。泊原発に反対し、原発から排出される温排水の水温を、毎日、毎日、33年間にわたって測定してきた斉藤さんというお方のお話でござる。

ショックだったのは、統計的な数字で明らかだそうだけど、アメリカでは原発周辺地域で乳がんの発生率が、極めて高いということ。別に事故が起きたわけでもなく、ちゃんと管理されておる原発のお近くで、乳がんが多いというのは、なんとも怖かった。

で、今回のフクシマ3号機で行われておった、プルサーマル発電、これがなんともややこしい。使用済み燃料から取り出したプルトニウムとウランで作るMOX燃料というものを使用するのだけれど、実はこの制御が、たいそう難しいそうな。

大体、世界のどこを探しても、そんなことしてるところはないそうで、まことにややこしいシステムなのじゃ。そもそも、このMOX燃料を使って発電しようとしたのが、福井県敦賀市の高速増殖炉「もんじゅ」だけれど、事故が相次ぎ、どもこもならんことになっておる。

で、フクシマ3号機がどうしてヤバイかというと、MOX燃料に含まれるプルトニウムが大問題。このプルトニウム、そもそも自然界に存在しない元素だそうな。でもって、ウラン235の核爆発で作られるものなのだそうな。決定的なのは、強い毒性があるってこと。ヒロシマの原爆がウラン235でナガサキの原爆がプルトニウムだそうな。

制御が難しくて、危険なプルトニウムを使ったプルサーマル発電がフクシマ3号機で行われておったってことだ。だからきょうもフクシマ1号機のメルトダウンでたいそう騒がれておるけれど、もっとも怖いのは3号機なのじゃ。

でもって、このプルサーマル発電、お近くの泊原発の3号機でもやる予定だったってこと。これだけは、なんとしても止めねばなりませぬ。制御できないにもかかわらず、使用済み燃料が単に余っておるからリサイクルしようというプルサーマル発電、大問題でござります。そもそも原発にトイレはないしね。

そんなこんなではありますが、読売新聞によれば、菅総理は近く開かれるサミットで、「原発の安全性を高めて継続」を表明するそうな。ドアホウめ!! 市民運動家は市民運動家らしく、見通しなくてもいいから、「原発は順次停止し、新エネルギーにシフトする」ぐらいのことが、なんで言えないの!!

使いものにならんねぇ。あんたの政治生命、もうそんなに長くない。歴史に名を残すなら、そういう思い切った発言してこないでどうすると思いますです。バカ+バカ+バカはバカなのでござります、嗚呼!!