午前6時の気温はマイナス5度。ちらちらと雪が舞っております。
穏やかな朝でござる。
今朝のおぢは、ちょいと胃の調子が悪いです。ようは食べ過ぎ。
昨夜は過日当ブログでご紹介した蘭越町のステーキハウスで、そこのオーナーなどを交えて会食をいたしました。
たいした楽しいひと時を過ごしたのですが、いつも夜はあまり食べない我が家というのに、次々出てくる食事をばくばく食べてしまって、胃が重いのです。
若くないゆえ、調子こいて食べたりしてはいけません。根がいやしいのでしょうね。
さて、
調子こいているといえば、安倍総理だろう。
先週号の週刊現代、「手嶋龍一×佐藤優 インテリジェンス対談」がまことに興味深かった。
元NHKワシントン支局長でジャーナリストの手嶋さんは安倍総理の「靖国参拝の前と後では、日本を取り巻く風景が全く異なってしまった」という。
元外務省のラスプーチンといわれた佐藤さんも「日本が置かれた状況はサウジアラビアに近くなってます。どちらも米国の重要な同盟国なんだけど、基本的価値観が共有できない国だ」という。
「いま安倍総理の掲げる『戦後レジームからの脱却』とは単なる日本の自立ではなく、われわれと戦ったあの日本の復活を指しているのではないか」と米国が考え始めたというのだ。
米政府がDisappointed(失望した)と言ってもたいしたことではないという評論家も多い。
手嶋さんは「靖国参拝を境に、逆に中国が提唱する『反ファシズム同盟』に日本は搦めとられようとしている。中国、韓国、北朝鮮、台湾、ロシア、EU、、そしてアメリカによる対日包囲網です」
つまり戦前の「連合国VS旧日本帝国」の構図に追い込みたい中国に、ニッポンがやられてしまう、ってことだ。
手嶋さんはこれらの前提として「佐藤さんや私は、左翼陣営のように運動として靖国参拝や慰安婦問題を批判しているのではなく、外交のリアリズムから事態を読み解いているんです」と述べておる。
そして、佐藤さんは「『靖国のデメリットなんてわかっている。それでもオレは決断したんだ』と安倍政権はナルシシズムに覆われているのではないか」と危惧しておる。
そして「藪を突いたら蛇が出てくることは安倍総理も知っていた。ただ、青大将が出てくると思ったら、キングコブラが何匹も鎌首をもたげて出てきた」と見ておるのだという。
外交の専門家である佐藤さんは、安倍政権の進める「スカッと気持ちのいい外交」はやってはダメなのだそうな。
手嶋さんも「国際連盟を脱退した松岡洋右はその典型だ」としておる。
松岡が言うべきことを言い、さっそうと国際連盟を脱退、そしてニッポンはその後戦争へと突入し、みじめな敗戦を迎えた。
「スカッと気持ちのいい外交」をしておる安倍政権、その行方はすでに危惧する段階と思います。
そんなこんなにくさびを打つのが今回の都知事選でござる。
今週号の週刊現代によれば「升添圧勝、細川惨敗」だそうだけど、それでは安倍総理の暴走に歯止めがかからない。
なんとかしないとヤバイ気がしますけど、どうよそのあたり???