おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

ニッポンを「知を生み出すことを誇る特殊な国」に!!

2015年07月21日 | Weblog

 

午前6時の気温はプラス16度。

薄曇りのお天気でござる。

きょうのご当地、午前9時ごろに弱い雨でそのあとは曇り。

夕方からまた弱い雨だそうな。

そして明日はまたまた弱い雨だそうで、さっぱりスカッといたしません。

金曜あたりからようやく良いお天気となりそうな羊蹄山ろくの夏でござる。

さて、

安倍総理は昨夜、フジテレビに生出演して「戦争法案、徴兵制、全部間違っています」とのたまったそうな。 

「雨戸を閉じて、戸締りしようという法案」だとか。

今回の法案、「戦争法案」という言い方が正しいかどうかは別として、アメリカと一緒になって戦争をすることに道を開くのだけは間違いない。

徴兵制については、戦後70年間、その可能性がほぼゼロだったと言ってよい。

「憲法18条」には「何人もその意に反する苦役に服させられない」とあるためだ。

だから徴兵制は「憲法違反」とされておった。

ところが今回は、70年間守り続けた「戦争放棄」を謳った憲法9条の解釈を、一内閣があっさり変更しようとしておる。

憲法9条の解釈が簡単に変更できるなら、ほとんど論議されたことのない憲法18条の解釈変更など、ハードルは無いに等しい。

内閣はいつでも容易にこれを変更できることになる。

だから徴兵制が可能になると申しておるのです。

実際、「国を守るのは苦役ではないので、徴兵制は違憲ではない」なんて解釈を、自民党の石破茂幹事長自身が2010年の国会でさらりと発言しておる。

悪いけど、ことほど左様、戦争することも、徴兵制も、全部間違っていませんです、ハイ!!

そんな中、

「あれは安倍政権によるクーデターだった」とする意見もあって少し驚いた。

東京大学法学部教授で憲法学者の石川健治さんの言葉でござる。

石川教授は「これは一見、民主主義の正当な手続きを踏んでいるように見えるが、決してそうではない。今回日本の政治に起きたことは、後世にまで禍根を残すことになるだろう」と述べておる。

また「元々安倍政権は憲法9条を改正して、日本も軍隊を持ち戦争のできる『普通の国』にしたかったが、国民の支持がなくてできないと、今度は憲法改正を困難にしている憲法96条を改正し、現行の3分の2から国会の2分の1の賛成で憲法改正を発議できるようにしたいと言い出した」。

さらに「憲法の条文を改正する手続きを定める憲法96条は、憲法の中では他のすべての条文よりも高い位置にある。それを壊す行為は憲法そのものを転覆させる行為であり、これを法学的には『革命』」と呼ぶ」とまで申しておる。

そして、「国民を置き去りにした状態で法秩序の連続性を破壊する行為を、法学的には『クーデター』と呼ぶ」としておる。

憲法96条は他の憲法の条文より高い位置にあるってことを、おぢは知りませんでした。

そんなことで憲法を転覆しようという安倍晋三、一国の総理というよりは、「クーデターの首謀者」と見るのが正しいらしい。

詳しくは石川健治さんの文章を読んできただきたいけどね。

また、京大では、以下のような声明文が読み上げられたそうな。

〈戦争は、始めるよりも終えるほうが難しい。戦争は、兵士だけでなく、老人や子どもにも災いをもたらす。戦争は、人々の四肢だけでなく、心の中にも深い傷を負わせる。〉

先の戦争も、初戦のハワイ急襲のあと、トットと和平の持ち込もうという計画もあったけど、いけいけドンドンで行き過ぎて、間もなく撤退に次ぐ撤退となり、死者300万人もの日本兵と市民の犠牲者を出した。

ご指摘の通り、戦争は終え方こそが難しいのです。

さらにおぢは、以下の言葉に強く共感いたしました。

〈血を流すことを貢献と考える普通の国よりは、知を生み出すことを誇る特殊な国に生きたい。〉

第2次大戦で世界各国に災いをもたらした経験のあるこの国には「知を生み出すことを誇る特殊な国」がふさわしいと思います。

これまで同様、この先も、この国は「特殊な国として生きてほしい」とおぢは強く願うばかりです。